めぐみ先生の保育コラム

【乳児クラス】遊びに繋がる壁面

園内の壁面をどのようにレイアウトするかを考えるのも保育士の仕事です。季節の行事にちなんだ飾り付けを施したり、子どもたちの作品を飾って保護者も見ることができるギャラリーにしたりとアイデアによって様々な使い方ができる壁面。

 

ここでは、乳児クラスにおすすめの「壁面を遊びの環境にする」手法をご紹介します。

 

マグネットボード

磁石遊びができるようにマグネットボードを壁面に設置。マグネットを摘んだり貼ったりすることで指先の発達を促すことができます。

100円ショップ等で売っているマグネットシートを大きめに切り取って形を作れば誤飲の心配もありません。(小さなマグネットは飲み込んでしまうので避けましょう)

様々な色や形、動物、植物、先生やクラスの友達の顔写真などをマグネットにしてもいいですね。

 

タペストリー

手作りのタペストリーを壁面に貼ります。壁に貼ったエプロンシアターのようなイメージです。

ポケットや紐、ボタンなどをあしらって子どもたちが触って楽しめる工夫をしましょう。布団やお風呂の形にすれば、小さな人形を入れて遊ぶこともできます。

 

子どもの目線に合わせて鏡を設置するのもおすすめです。鏡の中にうつる自分を見つめるのは不思議な体験。自分と同じ動きをする人物を見て、びっくりしたり、おそるおそる手を伸ばしたり。自分の姿を認知することにも繋がる遊びです。

 

スイッチボタン

 

 

ホームセンターで売っているスイッチボタンを木製ボード等に設置して遊びの仕掛けを作ります。様々な形状のスイッチボタンがあるので、バリエーション豊かだとより遊びに夢中になれるはず。保育者と一緒に「パッチン」「スイッチぴっ」「ピンポーン」など、言葉遊びも楽しめます。部品がとれてしまい事故を招かないようこまめな点検とメンテナンスが大切です。

 

壁面のレイアウトはバランスにも気をつけて

保育者の工夫次第で遊びの環境になる壁面。子どもたちがたくさん遊べるようにと色々な仕掛けを作りたくなる気持ちもありますが、壁面すべてが埋まってしまうと落ち着かない環境になってしまうためバランスを考えることも大切です。

子どもたちの発達に合わせ、その時の興味に合った仕掛けを取り入れていきましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

-めぐみ先生の保育コラム