冬は空気が乾燥しやすい季節。部屋が乾燥したまま放置すると健康にも影響が出るため注意が必要です。
今回は保育室の乾燥対策についてお伝えします。
乾燥によっておこる影響
空気が乾燥することによって体内の水分が蒸発し、肌荒れが生じやすくなります。特に皮膚がデリケートな乳児は肌トラブルが起こりやすくなっています。
また、湿度が下がると乾燥した鼻や喉の粘膜からウイルスが侵入しやすくなります。冬に感染症が流行するのはこのためです。
他にも、空気の乾燥によって喉がイガイガしたり、脱水症状が起こりやすくなるというリスクも。もしも保育室の湿度が50%を下回っていたら環境を見直したほうが良いでしょう。
保育室を加湿する方法
⒈加湿器を使用する
加湿器には「超音波式」「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式」の4つのタイプがあります。スチーム式、ハイブリッド式は加湿力が高いことが魅力ですが、熱い湯気が出るため小さい子どもがいる保育園での使用は安全面での注意が必要となります。そのため超音波振動でミストを出す超音波式かフィルターに浸透した水を蒸発させる気化式がおすすめです。
⒉洗濯物を干す
室内に洗濯物や濡れたタオルを干し、水を蒸発させて湿度を上げる方法です。ファンなどを使って空気を循環させることで加湿効果が高まります。
⒊霧吹きで空間を潤す
霧吹きを使用すれば一時的ですが空間の湿度が上がります。清潔な水を使うようにしましょう。
⒋窓や床を水拭きする
窓や床、棚などを水拭きすることで室内の湿度が上がります。こまめな拭き掃除を行うことで感染症流行予防にもなります。
⒌マスクをつける
マスクをつけることで鼻や喉の粘膜を乾燥から保護することができます。同時に感染症予防にもなります。
まとめ
保育室の乾燥対策をする場合、安全でなるべくコストがかからない方法が望ましいと思います。環境に合った加湿方法を取り入れ、冬場でも快適な保育室をつくりましょう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |