保育士さんに限らず、学校の先生なども、保護者の方から相談を受けることは、多々あると思います。
相談であればいいのですが、中には些細なことでも要求してくる、困った親御さんもいらっしゃるでしょう。
こうした場合にはすぐに返答をするのではなく、一旦お預かりして、先輩保育士さんや園長先生に相談して一番いい解決法を見つけ出すことです。それでも、人との関わりがあって生じる問題も多いことから、一般的に即解決に繋げることは難しいのが現実です。
しかし、どのような場合においても、親御さんは自分の子について心配な気持ちから園に相談してきているのですから、まずは親御さんの立場になって、親身に考えてあげることが大切です。親御さんからすると、頼れるのは保育園の先生だけですし、日中は様子を見ることが出来ないので、どうしても我が子の言うことや表情で判断してしまいがちです。
誠意を持った態度を取り、暫くは様子を見ることです。それでも改善できないようならば、再度親御さんと最善の策を一緒に考えてみましょう。極端な無理難題を言ってくる場合、園ではお手上げのケースがあるかもしれません。
例えば育料を下げて欲しいとか、給食内容を変えて欲しいなど。たとえばアレルギーなどの問題があるのであれば、それはもちろん園としても誠意を持って対応するべきですが、単に好き嫌いを理由に給食を変えて欲しいというのであれば、それは聞き入れることはできません。
園としても子どもたちの成長のために栄養バランス等を考えて食事を準備しているわけですし、当然一人の子どもだけを特別扱いするわけにはいきませんので、親御さんに納得してもらえるようしっかりと話し合う必要があるでしょう。
新米保育士さん等ご自身で対応しきれない場合には、園長や先輩保育士さんを頼りにしましょう。その際、先輩や園長に丸投げするのではなく、ちゃんと隣で聞いて学ぶことも忘れてはいけません。
親御さんが困ったことを言ってくる場合は、最初にそのご家庭で困った状況だということも含んであげましょう。我が子が保育園で辛い思いをしているとなると、それを園に伝えるのは親の役目ですし、親しか出来ないことです。
園もなるべく添えるよう努力や改善をした上で、そのご家庭でも良い方向に向けるよう、何かいいアドバイスがあれば、指導してあげるといいでしょう。
また保育園という場所は、小さい子が集まったとしても、既に集団生活が始まっていることも、親御さんに理解してもらうようにしましょう。