めぐみ先生の保育コラム

保育で使える干支や十二支のお話&遊び

その年の干支(えと)を年賀状のデザインに選んだり、十二支をペープサートや劇の題材にして子どもたちの前でお話することもあるかと思います。

しかし、「そもそも干支や十二支とはなんなの?」と疑問を持ったまま保育をしている方もいるのではないでしょうか。

 

今回は、保育で使える干支のお話と関連する遊びや絵本について紹介します。

 

干支や十二支ってなに?

 

干支と十二支は混同されやすいのですが、実はそれぞれ違うものなのです。

干支とは、「 十干(じっかん)」と「十二支」を組み合わせたもののことで、古来より方角や時間を表すものとして使われてきました。

 

「十干」とは中国の五行(木、火、土、金、水)に基づいて作られた10の要素、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸のことです。

 

一方、よく知られている「十二支」は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種の動物から成ります。

干支はこれらを組み合わせ、60種類から成るものなのです。

 

たとえば「丙午(ひのえうま)の年に生まれた女性は気性が激しい」といった迷信を耳にしたことはありませんか?

この「丙午」が、十干と十二支を組み合わせた干支なのですよ。

 

おすすめの遊び

・十二支かるた

12種の動物を描いたかるた遊び。枚数が少ないので2〜3歳にもおすすめです。

 

・「十二支のうた(じゅうにしのうた)」

作詞・作曲:宮平里枝

十二支が登場するあそび歌。

 

・十二支指人形

指人形を使って十二支を紹介。人形なら乳児クラスの子にも親しみやすいですね。

 

おすすめの絵本

「十二支のおはなし」

作:内田 麟太郎  絵:山本 孝 出版社:岩崎書店

 

「十二支のしんねんかい」

作: みき つきみ 絵: 柳原 良平 出版社: こぐま社

 

「どうして十二支にネコ年はないの?」

作:ドリス・オーゲル  絵:メイロ・ソー  訳:福本友美子 出版社:徳間書店

 

「十二支のことわざえほん」

作・絵:高畠 純 出版社:教育画劇

 

干支や十二支に親しもう

 

十二支のモチーフである動物は、子どもたちにとっても親しみやすいもの。「みんなはなにどし?」「今年の干支は?」など、子どもたちが興味が持てるようにぜひ働きかけてみるのはいかがでしょう?

そして、ぜひ先生自身も自分の干支について調べてみてくださいね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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