めぐみ先生の保育コラム

梅雨の生き物を探そう

雨がたくさん降る梅雨の時期はお部屋で過ごすことも多いと思いますが、外に散歩に出掛けると、雨季ならではの生き物に出会えるかもしれません。

今回は、梅雨の生き物についてご紹介します。ぜひ子どもたちと一緒に探してみてくださいね。

カエル

水辺の近くや農道、河川敷などで「クワクワクワ」という鳴き声が聞こえたらカエルかもしれません。緑色の小柄な「アマガエル」のほかにも、大きなトノサマガエルや土の色をしたツチガエルなど色々な種類のカエルがいるので図鑑で確認してみましょう。

茶色い大きなヒキガエルには毒があるので触らないように注意しましょう。

かたつむり

アジサイの葉の上や落ち葉の下でかたつむりを見かけることがあるかもしれません。「つのだせ やりだせ」という歌詞の童謡でおなじみの生き物ですが、ツノを触ると殻の中に引っ込んでしまいます。ところで、ツノのような2本の出っ張りは実は触覚なんです。触覚の先端には目がついています。

ホタル

淡い美しい光を出すホタル。ゲンジボタルやヒメボタルなど日本にはおよそ50種類のホタルが棲息しているそうです。夜の水辺でホタル鑑賞会をするのも素敵ですね。5月から7月頃までホタルは繁殖期を迎えます。ホタルの種類や棲息地域によって見頃は違うので見に行く場合は事前に調べてみましょう。

ミミズ

ミミズは良い土を作るために欠かせない存在です。土の中を移動することで自然に土が耕され、土の中の通気性を良くしてくれます。さらに土の中に水が行き渡るようになるので、ミミズの通ったところは空気と水が混ざった良い土になるのです。そして、ミミズは土を食べて排泄し、その糞は堆肥の役割を果たします。

葉の裏側や石の間を探してみよう

紹介した生き物たちは人間が近づくとびっくりして逃げてしまう可能性もあります。生き物たちの自然な暮らしを邪魔しないように子どもたちにも伝え、そっと見守り観察しましょう。葉の裏や土や石の間などに隠れていることもありますよ。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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