保育士資格取得を目指している方は、2週間〜1か月間ほど保育実習を行う必要があります。
今回は、これから保育実習を控えている方に向けて、「実習の前に準備しておきたいこと」についてお伝えします。
⒈体調管理は実習の基本
まずひとつめは、体調管理。実習中は子どもと向き合うだけでなく、実習録の作成や保育の準備等があり、とてもハードです。深夜まで実習録を書いて寝不足……という人も珍しくありません。
実習が始まる前は、規則正しい生活を心掛け、体調を整えておくことが大切です。また、自治体や養成校によっては、麻疹やインフルエンザの予防接種が必須となっている場合があるので、決まりに従いましょう。
体調管理に加え、適度に運動をして体力づくりを行うこともお勧めです。
⒉子どもたちの前ですぐにできる遊び
実習には、観察実習・部分実習・責任実習など様々なパターンがあります。少しだけ時間が空いた時に「実習生のお姉さん、ちょっとだけ手遊びして」と担任から頼まれることもあるので、自信を持ってできる手遊びや歌遊びを2〜3個用意しておくと良いと思います。
あまり知られていない新しい遊び歌などを紹介すると、現場の保育士にとっても刺激となり喜ばれます。
⒊実習着は余裕を持って用意する
ジャージ、エプロン、Tシャツなど、実習中の服装は保育園により決まりが異なります。実習先によってはキャラクターがついたエプロンは着用が認められていないこともあるので、実習前に確認しておきましょう。
また、実習中は汗をかき汚れることが予想されるため、着替えは多めに用意しておくと良いと思います。夏場であれば、汗拭きタオルや帽子等もお忘れなく。
⒋実習園の事前リサーチ
何度か実習を重ね、保育に慣れてきたとしても、園によって方針やカラーが大きく異なります。実際に現場に行ってみないと分からないことは多いですが、ホームページや園のパンフレットを見て、最低限のリサーチはしておいたほうが保育計画が立てやすくなるはずです。
保育園の周辺環境(大きい公園がある、商店街がある、高級住宅街 等)も園の雰囲気を知る上で役立つ情報です。
⒌担当保育士・園長にはしっかりと挨拶をしておく
保育実習に行く前は、実習先の園長はどんな人か、担任保育士が厳しい人だったらどうしよう……とドキドキすると思いますが、現場の保育者たちと良い関係を築くことは、スムーズな実習をする上で大切なことです。
実習前の顔合わせでは元気に挨拶をし、分からないことがあれば、その場で必ず質問をしておきましょう。また、自分が得意なこと、子どもたちの前でやってみたいことがあれば、事前に提案しておくことで、現場側も準備をしやすくなります。
保育実習の経験は、プロの保育士になってから振り返っても宝物です。実習中だからこそ、じっくりと子どもを観察し、試行錯誤しながら自分の保育を試せるという良さがあります。
事前にきちんと準備をしておけば、不安や緊張も少なくなるはず。
「たくさん失敗して勉強しよう」という姿勢で、現場に飛び込んでみてください。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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