ゆず(柚子)は昔から日本で栽培されている歴史ある果物です。そのまま食べるのは酸っぱいけれど、日本の柑橘類の中で最も多くビタミンCを含み、美容にも良いと言われています。良い香りがするのでついつい顔を近づけたくなってしまいませんか?
今回は、そんなゆずのお話。冬至に合わせてぜひ子どもたちと話してみてくださいね。
ゆずは3種類
ゆずは3種類に分けられます。
本柚子
一般的に流通している「柚子」のこと。香りが良く、料理からお菓子、ジャムまで幅広く使われる。酸味が強い。生育地域によって「●●系」と種類が分かれている。
花柚
「一才ゆず」とも呼ばれる種類。正確には柚子ではないけれど、香りが柚子に似ているため、スーパーなどでは柚子として販売されている。料理に使える。
種ナシ柚子
種がなく酸味も弱いため、ジュースやジャムに最適。子どもも口にしやすく、デザート向きの柚子。
ゆず湯とは?
日本では12月の冬至の日に、お風呂にゆずを浮かべてゆず湯にする慣わしがあります。ゆず湯に入ると体がポカポカと温まり風邪をひかないとも言われ、邪気払いの効果があるのだとか。良い香りでリラックスもできます。
保育園ではゆずを浮かべた足湯をつくり、冬至の慣習を経験してみるのはいかがでしょうか?
肌の弱い人はゆず湯が刺激になることもあるので注意しましょう。お湯から出たあとにシャワーで流すと良いでしょう。
ゆずの魅力を子どもたちに伝えよう
ゆずというとやはり冬至のイメージが強く、スーパーに並んでいるのを見ると年末を意識するのではないでしょうか。1年でいちばんゆずが流通する時期なので、子どもたちの目に入る機会も増えます。ぜひ保育の中で、ゆずの魅力を子どもたちにも伝えてみてくださいね。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |