保育の仕事をしていると手を洗う回数が増えたり、仕事中にきちんとハンドケアを行う時間がなかったりしませんか?その結果、手荒れが起こってしまう人も多いでしょう。特に乾燥する冬は要注意。ここでは、手荒れの原因と保育者におすすめのハンドケアの方法をお伝えします。
手荒れの原因
手が乾燥すると、皮脂が失われて皮膚にひびやあかぎれができてしまいます。また、1日に何度も手洗いをしたり消毒液や洗剤を素手で触れることにより、刺激性の皮膚炎になってしまう場合もあります。手洗いをするメリットはたくさんありますが、手を洗うたびに皮膚のバリアも奪われてしまうのです。
保育者におすすめの手荒れ予防とハンドケア
- 消毒液や洗剤は素手で触らない
つい素手で触ってしまいがちな消毒液や洗剤ですが、皮膚にとって刺激が強く、手荒れの原因になります。できる限りビニール手袋を着用して掃除や洗濯物をしましょう。
- 手拭きは「押さえ拭き」にする
タオルやハンカチで肌をゴシゴシこするのではなく、スタンプをゆっくり押すように拭くことで刺激を最低限にすることができます。これは、子どもたちの手を拭くときも同様です。
- 就寝前だけでもハンドクリームを塗る
保育の仕事をしていると、手洗い後に毎回ハンドクリームを塗るのは難しいと思います。そこで、就寝前にしっかりとケアをすることをおすすめします。できるだけ保湿性が高いクリームやオイルを使い、マッサージをして肌を柔らかくしましょう。
症状がひどい場合は放置せず皮膚科を受診しよう
炎症がひどい、出血している、かゆみがある場合などは自己判断せずに皮膚科を受診することをおすすめします。症状によって医師が適切な薬を処方してくれることもあります。また、肌荒れの原因がアレルギーや他の病気だったという可能性も考えられます。手荒れを繰り返しやすい体質の人もいるため、早めのケアが肝心です。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |