花粉が飛ぶ季節になると目や鼻がムズムズして辛いという方にとって、花粉症対策は必要不可欠と言えます。ここでは、花粉症の仕組みや注意点、大人も子どももできる花粉症対策を紹介します。
花粉症ってなに?
花粉症とは、体の免疫が花粉に対して起こすアレルギー反応のことです。体が花粉を外に出そうとして、くしゃみや涙、鼻水が出るのです。スギ花粉やヒノキ花粉、ブタクサ、ヨモギなど色々な植物の花粉がアレルゲンとなっています。特に日本では戦後に植えられたスギが多いため、スギ花粉で悩んでいる人が多いようです。
花粉の飛散量はその年によって変わります。温暖化の影響により花粉の飛散量が増えたという説も。近年はスギに品種改良を施し、花粉が少ないスギの開発が進んでいるそうです。
小児の花粉症と注意点
厚労省の発表によると、小児スギ花粉症は年々増加傾向にあるようです。花粉症は風邪とは違い、自然治癒しない病気です。花粉症が原因で集中力が低下していたり、元気がなくなってしまう子もいます。病院に行くと、抗ヒスタミンという飲み薬やステロイド点鼻薬を使って花粉症を治療することができます。気になる症状がある場合は早めに受診をし、適切な治療を受けることが大切です。
また、花粉症によって滲出性中耳炎や副鼻腔炎などを引き起こされる可能性もあります。花粉症の子どもに関しては、症状を注意して見守る必要があります。
1日を通して花粉症対策をしよう
花粉症対策は日中の外出時だけすればOKというわけではありません。24時間体制で花粉症対策を行うことが大切です。
日中の外出時はメガネやマスクをつけて花粉から身を守りましょう。また、屋内にいる場合もこまめに掃除機をかけて花粉を吸い取ったり空気清浄機を作動させることで家の中で花粉が飛散するのを防ぐことができます。そして夜は加湿器をつけるのが有効です。
ぜひ日常的にできることから花粉症対策を始めましよう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |