めぐみ先生の保育コラム

保護者と円滑なコミュニケーションをするためのポイント

子どもたちと向き合うだけでなく、保護者との関係づくりも保育において重要です。しかし、日々の保護者対応の中で、意見の相違や期待のズレなどから難しさを感じることもあるのではないでしょうか。

 

ここでは、保護者対応の難しさの背景や、円滑なコミュニケーションのポイントについて考えていきます。

 

保護者対応の難しさ。保育者が悩むのはどんなとき?

保護者対応が難しいと感じる理由の一つに、価値観や子育て方針の違いがあります。家庭ごとに教育に対する考え方や期待が異なり、保育者の方針と必ずしも一致しないことがあるためです。

 

また、保護者は園の対応に対して高い期待を持っている場合、実情とのギャップが生じることもあります。そのため、「もっと個別に配慮してほしい」など、さまざまな要望が寄せられることもあるかもしれません。

 

保護者に対する情報伝達が不十分だと、園の取り組みや保育者の対応に関して、不安や疑問が生じやすくなります。些細な誤解が大きなクレームへと発展することもあるため、情報伝達は丁寧に行うことが大切です。

 

保護者対応は単に事務的なやりとりではなく、保護者との信頼関係を築きながら進めることが重要になります。

 

円滑なコミュニケーションのためのポイント

① 「傾聴」の姿勢を持つ

保護者の話を最後までしっかり聞くことで、「理解しようとしてくれている」と感じてもらえます。話の途中で否定せず需要することが大切です。

 

② 共感を示しながら伝える

「○○ちゃんのことを大切に思われているのが伝わります」と共感を示した上で、保育の方針や状況を伝えると、受け入れてもらいやすくなります。

 

③ 情報共有をこまめに

日々の様子や成長の変化をこまめに伝えることで、保護者との信頼関係を築きやすくなります。連絡帳や送迎時の会話を活用しましょう。

 

保護者と信頼関係を築くには

保護者に「この園には安心して任せられる」と思ってもらうためには、日頃の積み重ねが大切です。

 

「子どもにとって最善の環境を作る」という共通の目的を忘れずに、保護者と協力しながら歩んでいきましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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