今回は、園児の好き嫌いにどう対応するか?というテーマで書こうと思います。
◆好き嫌いはイケナイことなのか?
この飽食の時代において、好き嫌いは仕方がないことと、考えていいと思います。
食べるものがなく、栄養不足によって、発達に悪影響が出てしまう時代は終わりました。
しかし一方で、現代はストレスなどによる心身の不調が出るケースの方が多い時代です。
好き嫌いを責めたり、叱ったりするよりも、食べることが大好きで、食事によって心も体も元気になれる子を、育てていきたいですね。
◆無理やり食べさせてもいいのか?
「ひとくちだけ、がんばって」と、子どもに無理をさせるのは、おススメできません。
あるいは、無理に口へ押し込むなどは、論外です。
無理やり食べさせられた食べ物の味は、屈辱感や悲しみの感情と一緒に、子どもたちの記憶へ保存されます。
その食べ物を、二度とおいしいと感じることができなくなってしまうかもしれません。
◆嫌いな食べ物は、あたえなくてもいいのか?
子どもが嫌いな食べ物は、ごく少なく盛り付けるようにしてください。
「ひと口」よりも、もっと少なくていいでしょう。
汁物の場合も同じく、ほんの少しを盛り付けてください。
それを、子どもが自ら食べるのを信じて見守ってあげるといいですね。
こうすれば、残す量も、限りなく少なくすることができます。
≪井上きき 役に立つ話 2013年5月15日号≫