無理やり食べさせることが、良くないこと。というのは、誰でもわかっていることです。
しかし、無理やり口へ押し込まなければ、OKかと言うと、そうではありません。
下に書いたいくつかの事例も、実は無理やり食べさせているのと、同じことなんです。
一度、振り返ってみるとイイですね。
●全部食べるまで、遊べない、デザートがもらえない。
できれば、ご褒美で子どもたちをコントロールするのは、やめたいですね。
そもそも、食後のデザートは必要ないと思います。
子どもたちはみんな、お腹にちょうど良く食べますから、それを見守ってあげたいですね。
●スプーンで唇をノックし、反射で食べさせる。
反射を利用せず、口の手前までスプーンを近づけると、食べたい赤ちゃんは、自分でパクッと食べに来ます。
これが、自分で食べていると言う状態です。
給食を無理に食べさせなくてもいいように、おやつは、おにぎりなど食事の代わりになるものが理想ですね。
●食べたら、「すごーい!」「えらーい!」と褒める。
食べたら、褒められるけど、食べないと不機嫌な表情をされる、というのは、「褒める」というコミュニケーションを利用したコントロールなんですね。
野菜を食べられない子には、「ごはんは食べられたね」と声をかけ、がんばって野菜を食べられたら「食べられたね」と伝える程度がいいですね。
●責めることで、罪悪感を抱かせる。
「農家の方が一生懸命に作ったのに」や、「残したら、調理員さんが悲しむよ」などの言葉がけで、罪悪感を抱かせてませんか?
罪悪感は非常に不快な感情なので、それを避けるために、無理に食べる子もいるでしょう。
しかし、これは、罪悪感を利用してコントロールしているのです。
いかがでしたか?
要するに、子どもたちの「食べない」も認めてあげるといいのです。
「食べる」もマル。「食べない」もマル。
≪井上きき 役に立つ話 2014年2月15日号≫