叱られて、緊張しながら食べるのと、リラックスして笑いながら食べるのと、どちらが栄養の吸収が良いと思いますか?
なんとなく、笑って食べた方が良さそうな気は、しますよね。
今回は、この辺りを解説してみようと思います。
◆食事中に緊張状態になると、うまく栄養を吸収できない
例えば、食事の時間に、怒鳴られたとします。
小さな子どもなら、委縮して、緊張状態になりますよね。
この状態のとき、消化液が上手く分泌できず、消化活動も十分には行われません。
みなさんにも経験があると思いますが、緊張すると、唾液が分泌されず、口の中がカラカラに乾いてしまいますよね。
また、発表会の朝、お腹が痛くなってしまうのも、緊張や不安から朝食べてきたものが、うまく消化できずに、消化不良を起こしている状態です。
叱ってまで食べさせても、上手く消化できなければ、栄養も吸収できないということです。
食事中に、緊張させたり不安を感じさせることは、実に、もったいないことですね。
◆リラックスすれば、より良く栄養を吸収できる
反対に、リラックスして笑っているとき、体の機能はいつも以上に適切に働いています。
たとえ、食べたものが少なくても、その日に必要な栄養を、じゅうぶんに吸収しようとするはずです。
もちろん、食欲もUPすることは、言うまでもありません。
こう考えると、食事中は最低限のルールの基、みんなが安心感に包まれて、リラックスできるといいですね。
きちんと考えられたルールは、安心感を感じるためには、なくてはならないもの。大切にしたいですね。
≪井上きき 役に立つ話 2014年3月15日号≫