保育用語

保育用語 ≪保育実習論≫

基本的生活習慣
子どもが心身ともに健康に育つために生活の基盤となるもので、日常生活の基本となる食事・睡眠・排泄・清潔・衣服の着脱の5つの生活習慣のことです。

 

ごっこあそび
言葉を使いはじめた幼児にみられる、『ままごと』『お花屋さんごっこ』といった模倣的な遊びのこと。1歳半位から一人ごっこ遊びが見られ、3歳頃になると友達と一緒にごっこ遊びを楽しめるようになります。

 

混合保育
異年齢の子どもでクラス編成をして行う保育のこと。活動などに年齢の差がでてしまう短所もあるものの、情緒面の発達などでは縦割り保育とはまた違う成長ができる利点があります。土曜日保育などに用いている園が多いようです。

 

児童票
子どもたちの保育経過や家庭状況などを記載した原簿のことで、保育園に備えることが義務づけられています。入園から退園までの一人ひとりの子どもの、家庭の状況及び保育経過(成長過程)を的確に記録し、保管する意味で重要な書類です。一年間の子どもの発達する姿を評価し、次年度の保育への資料になります。また、保育者自身の一年の保育の総括にもなります。記録内容は原則秘密で担任などが数ヶ月ごと・または毎月記載することが多いようです。

 

デイリープログラム
別名日課表とも呼ばれ、子どもたちが1日の生活の流れを時間ごとに表にしたもののこと。保育園ごと・クラスごとに作られていることが多いようです。子どもたちの「健康」(生理的リズム)を基本にしながら、心身ともに心地よく安定した1日を過ごせるよう、食事や睡眠、活動の内容に合わせて、基本的な活動時間帯を設定しています。

 

模倣
他のものをまねること。似せること。保育者や保護者、友達などの行動を見たり聞いたりして、それを同じように真似て行動することを言います。5歳頃から見られるようになる対人行動の一種であり、ある程度の学習を要する行動です。

 

スクラッチ(ひっかき絵)
画用紙を黒色以外のクレヨンなどで塗り重ねたり塗り分けたりし、その上に黒色のクレヨンなどで更に塗りつぶした後に、釘や竹串などで上からひっかいて絵を描く絵の技法です。

 

バチック(はじき絵)
クレヨン・クレパス・ろうそくなどの油性や水をはじく素材で絵を描き、その上を水彩絵の具で塗ると、先に描いた油性画材がはじき、浮き出ます。

 

スタンピング(型押し絵)
ビンの蓋や野菜などいろいろな物を版にして絵の具をつけてはんこのように押して描くこと。子どもたちからも人気がある。(オクラ・にんじん・きゅうり・たまねぎ・なす・ピーマン)

 

フロッタージュ(こすりだし)
落ち葉や硬貨などの表面が凸凹したものの上に薄い紙をのせて、その上からクレヨンなどでこすると、その凹凸の形を描くことが出来ます。

 

合わせ絵(デカルコマニー)
水が吸収しにくい紙を2つ折りにし、片方だけに絵の具を垂らし、重ねあわせ開くと、左右対称の作品を描くことが出来ます。偶然の染みや絵の具の表情が使えるため,偶然の効果をもたらすオートマチックな手法として利用されます。

 

ドリッピング(吹き流し)
薄く溶いた絵の具を紙に垂らした後に、ストローで息を吹きかけ、紙の上の絵の具を散らしたり、動かしながら描くことが出来ます。偶然性,即興性の効果。

 

コラージュ(貼り絵)
絵の具やクレヨンを使って描くのではなく、色紙や落ち葉などをありとあらゆる性質とロジックのばらばらの素材を張り合わせることで描く技法のこと。絵具以外の物を色々と組み合わせて画面に貼り付けることにより特殊効果を生み出すことが出来ます。

 

粘土
油脂ベースのため乾燥しにくく、衣服も汚しにくい。繰り返し造形しなおすことが出来ます。特徴的な臭いがします。小学校の図画工作などでよく使われます。

 

紙粘土
パルプ繊維と糊などが原材料なので、とても柔らかく安価。数時間で粘土が固くなり繰り返し使用するには向きませんが壊れにくく、絵の具などで色をつけるのに凄く適している為、作品を保存するのに適しています。

 

小麦粉粘土
小麦粉・塩・水が主原料の柔らかい粘土です。手を使って遊ぶものなので食用ではありませんが、他の粘土と比べると誤飲した時などに身体にあまり害がない為、乳児の保育に用いられることが多いです。また、食紅などで好きな色をつけてカラフルな粘土を自分達で作れます。あまり造形には向かないのと、保存は冷蔵庫で行い、食物なので腐る前に必ず処分すること、小麦アレルギーに注意が必要です。

 

ぺープサート
紙に人物や動物を描いたものを切り抜き、棒をつけて背景などの前で行う紙人形劇のこと。裏表にそれぞれ異なる表情を描くことでより面白い紙人形劇を演じることも出来ます。
子どもたちが描いた作品を使って一緒に楽しむことも可能です。

 

リトミック
近年注目されている『リズム遊び』に近い音楽の教育方法。ダルクローズ音楽教育法とも言われています。身体の運動でリズムを体現し,音楽を聴覚だけのものとせず,身体と精神を統合した音楽表現を目指しています。保育士さんがピアノで音の強弱をつけたりスピードを変化させたりといった形で保育現場でも多く実践されています。

 

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