平成21年度 保育原理
問1 次の文は、保育に関する法律等についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「教育基本法」には、「生命を尊び、自然を大事にし、環境の保全に寄与する態度を養う」という目標も規定されている。
B 「児童福祉法」には、指定保育士養成施設を卒業した者は、保育士登録をしなくても、保育士として児童の保育を行うことができると規定されている。
C 「学校教育法」には、認定こども園が学校として規定されており、認定こども園の設置基準が定められている。
D 「児童福祉施設最低基準」には、保育所における保育の内容については、厚生労働大臣が定めると規定されている。
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○
問2 次の文は、「児童の権利に関する条約」(平成6年5月16日/条約第2号)第27条の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
1 締約国は、児童の身体的、精神的、道徳的及び社会的な発達のための相当な(A)についてのすべての児童の権利を認める。
2 父母又は児童について責任を有する他の者は、自己の能力及び(B)の範囲内で、児童の発達に必要な生活条件を確保することについての第一義的な責任を有する。
3 締約国は、国内事情に従い、かつ、その能力の範囲内で、1の権利の実現のため、父母及び児童について責任を有する他の者を援助するための適当な措置をとるものとし、また、必要な場合には、特に栄養、衣類及び住居に関して、(C)及び支援計画を提供する。
A B C
1教育環境 人格 生命保持
2生活水準 資力 物的援助
3文化水準 収入 生存確保
4学習環境 職業 保健衛生
5家庭環境 体力 金銭援助
問3 次の文は、欧米の保育の歴史に関する記述である。「Ⅰ群」の記述と「Ⅱ群」の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
「Ⅰ群」
A 慈善事業の精神で開設・運営されてきた託児所が、1881年の制度改革により、公教育制度に組み込まれ、教育省の管轄下に置かれた。3歳から就学までの子どもたちのほぼ100%(自治体により2歳児も20~30%程度)が、無償で全日制(原則8時間)の保育を受けている。
B 1907年に、スラム街に開設された保育施設。子どもが主体的に生活し学習する場として、独自の環境構成がなされている。教育とは子どもを解放し、生を援助することであって、そのために子どもの敏感期に合わせて適した環境を与えなければならないと考えられている。
C 1960年ごろから、保育学校の不足と不十分さを補うものとしてスタートした。親たちがボランティアとして協力しあいながら、施設や建物を利用して、自分たちの子どもを遊びをとおして保育しようとしたものである。
D 1965年に「貧困撲滅」政策の一環として開始され、貧困家庭の幼児に適切な教育を与えることにより、入学後の学習効果を促進させることを意図した補償教育計画である。1994年からは、妊婦と胎児の健康促進、乳児の健全な発達、家族の子育て支援サービスも提供されている。
「Ⅱ群」 ア ヘッドスタート計画(head start program) イ 子どもの家(casa dei bambini)
ウ プレイグループ(p laygroup) エ 母親学校(ecole maternelle)
A B C D
1 ア イ ウ エ
2 イ ア エ ウ
3 ウ エ イ ア
4 エ イ ウ ア
5 エ ウ ア イ
問4 次の文は、日本における保育思想の歴史に関する記述である。「Ⅰ群」の記述と「Ⅱ群」の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
「Ⅰ群」
A 有産階級にのみ開かれた幼児教育を、通勤途中に見かける貧しい家庭の子どもたちにも施す必要性を感じて、教会や関係者の協力を得て幼稚園を開園した。
B 「生活を、生活で、生活へ」と導いていくことが大切だとして、児童中心の進歩的な保育を提唱した。
C 「家なき幼稚園」を開設した。大自然の中で子どもたちを自由に遊ばせるために、自動車で郊外に連れ出し、露天保育を行った。
D 「社会中心主義」を主張し、新しい「協同社会」を建設しうる「生活力」のある子どもの育成を期した。
「Ⅱ群」 ア 城戸幡太郎 イ 倉橋 惣三 ウ 野口 幽香 エ 橋詰 良一
A B C D
1 ア イ エ ウ
2 イ ア ウ エ
3 ウ イ エ ア
4 ウ エ ア イ
5 エ イ ウ ア
問5 次の文は、「保育所保育指針」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保育所独自の保育の内容を示す「保育所保育指針」がはじめて作成されたのは、昭和35年である。それは、幼稚園教育要領をモデルにして作成され、保育内容は6領域に区分されていた。
B 平成21年4月施行の「保育所保育指針」には、毎年、保育の実施状況を保育課程や児童要録に記し、都道府県知事に報告しなければならないことが規定されている。
C 平成21年4月施行の「保育所保育指針」は、平成20年3月に告示され、法的拘束力を持つようになった。そこには、保育所の社会的責任や施設長の責務が記されている。
D 平成21年4月施行の「保育所保育指針」には、保護者に対する支援や地域の子育て家庭に対する支援も明記されている。
A B C D
1 ○ × ○ ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
問6 次の文のうち、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保育所は、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第39条の規定に基づき。保育に欠ける子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする教育施設であり、入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい教育の場でなければならない。
B 保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。
C 保育所は、入所するこどもを保育するとともに、家庭や地域の様々な社会資源との連携を図りながら、入所する子どもの保護者に対する支援及び地域の子育て支援家庭に対する支援等を行う役割を担うものである。
D 保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、科学的に裏付けられた専門的知識、技術及び能力をもって、子どもを保育するとともに、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものである。
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ×
5 × × × ○
問7 次の文は、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
1 保育所は、子どもの( A )に十分配慮するとともに、子ども一人一人の( B )を尊重して保育を行わなければならない。
2 保育所は、( C )との交流や連携を図り、保護者や( C )に、当該保育所が行う保育の内容を適切に( D )するよう努めなければならない。
3 保育所は、入所する子ども等の個人情報を適切に取り扱うとともに、保護者の( E )などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。
A B C D E
1 安全 性格 小学校 連携 相談
2 人権 個性 他の専門機関 伝達 プライバシー
3 人権 人格 地域社会 説明 苦情
4 人格 発達 小学校 情報提供 意向
5 発達 性格 地域社会 表現 要求
問8 次の文のうち、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、心身の健康の基礎を培うこと。
B 健康、安全などの生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、自主、自立及び強調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。
C 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、情緒の安定を図ること。
D 生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培うこと。
E 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士当の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。
A B C D E
1 ○ × ○ × ○
2 ○ × ○ × ×
3 × ○ × ○ ○
4 × ○ × ○ ×
5 × × × ○ ○
問9 次の文は、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」に8つの区分で示されたものの一部である。年齢の低い方から高い方へと並べた場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。
A 行動範囲が広がり探索活動が盛んになる中、自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られる。
B 遊びを発展させ、楽しむために、自分たちで決まりを作ったりする。
C 友達とのかかわりが多くなるが、実際には、同じ場所で同じような遊びをそれぞれが楽しんでいる並行遊びであることが多い。
D 大人の言うことが分かるようになり、自分の意思を親しい大人に伝えたいという欲求が高まる。
E 仲間とのつながりが強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。
1 A→C→D→E→B 2 A→D→C→E→B 3 C→D→A→B→E
4 D→A→C→B→E 5 D→A→C→E→B
問10 次の表は、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第3条「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」の一部から作成したものである。(A)~(E)にあてはまるア~オの記述の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ア 一人一人の子どもの置かれている状態や発達過程などを的確に把握し、子どもの欲求を適切に満たしながら、応答的な触れ合いや言葉がけを行う。
イ 安心できる保育士等との関係の下で、身近な大人や友達に関心を持ち、模倣して遊んだり、親しみを持って自ら関わろうとする。
ウ 様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む。
エ 安心できる人的及び物的環境の下で、聞く、見る、触れる、嗅ぐ、味わうなどの感覚の働きを豊かにする。
オ 一人一人の子どもの健康増進が、積極的に図られるようにする。
A B C D E
1 ア イ オ エ ウ
2 ア オ エ ウ イ
3 イ オ エ ア ウ
4 オ ア ウ イ エ
5 オ イ ウ ア エ
問11 次の文は、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」の一部である。[Ⅰ群]の記述と[Ⅱ群]の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
[Ⅰ群]
A 子どもが自ら周囲に働きかけ、試行錯誤をしつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に援助すること。
B 子どもの情緒が安定し、自己を十分に発揮して活動することを通して、やり遂げる喜びや自信を持つことができるように配慮すること。
C けんかなど葛藤を経験しながら次第に相手の気持ちを理解し、相互に必要な存在であることを実感できるよう配慮すること。
D 食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなど、生活に必要な基本的な習慣については、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること。
E 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。
[Ⅱ群] ア 保育に関わる全般的な配慮事項 イ 乳児保育に関わる配慮事項
ウ 3歳未満児の保育に関わる配慮事項 エ 3歳以上時の保育に関わる配慮事項
A B C D E
1 ア ウ ア エ イ
2 ア エ エ ウ イ
3 イ ウ ア エ ア
4 イ ウ エ ウ イ
5 イ エ エ ウ ア
問12 次の[事例]を読んで、[設問]に答えなさい。
[事例] 乳児保育に積極的に取り組んでいる「J保育園」では、生後10週目から11か月までの10名の乳児を保育士3名と看護師1名(保育所全体の健康管理を担う)で保育しています。5月に園便りを出すことになりました。
[設問] 以下のA~Eの記述は、園便りに書かれた保育の方法や内容である。平成21年4月施行の「保育所保育指針」に応じている記述を○、応じていない記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A J保育園に入園した乳児は、みな健康で、母体からの免疫があり抵抗力もあるので、神経質にならないように保育しています。また、生後47日からの産休明け保育については、生命の保持と情緒の安定に配慮した細やかな保育を心がけています。
B J保育園の乳児保育では、生活リズムの確立が重要であるので、毎日決められた時間に授乳、おむつ交換、ベッドでの睡眠、沐浴などを実施しています。確実に実施するために、その場にいる保育士や看護師が担当し、やさしく対応しています。
C J保育園ではSIDS(乳幼児突然死症候群)に対して、うつ伏せ寝を避け、睡眠時にチェック表を利用してお子さんの様子を把握するなど、十分な配慮をしています。
D J保育園の保護者のほとんどが常勤者で就労と子育てに大変なので、できるだけ保護者に負担がかからないように、保育中に体調不良や傷害が発生した場合、保護者が迎えに来るまでは連絡しないようにしています。
E J保育園は、保護者との信頼関係を大切にします。保護者に安心していただくために子どもの情報はどのようなことがあっても他に報告するようなことはいたしません。
A B C D E
1 ○ × ○ × ×
2 ○ × × × ×
3 × ○ × ○ ○
4 × ○ × ○ ×
5 × × ○ × ×
問13 次の文は平成21年4月施行の「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(1)「保育過程」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・保育過程は、(A)、子どもや過程の状況、(B)などを考慮し、子どもの育ちに関する(C)を持って適切に編成されなければならない。
・保育過程は、子どもの(D)の連続性や(E)の連続性に留意し、各保育所が創意工夫して保育できるよう、編成されなければならない。
A B C D E
1 一人一人の発達の姿 年齢 願い 生活 地域社会と
2 一人一人の発達の姿 保育時間 願い 家庭と 小学校へ
3 地域の実態 子どもの性格 指導の計画 小学校へ 発達
4 地域の実態 保育時間 長期的見通し 生活 発達
5 地域の実態 子どもの性格 長期的見通し 家庭と 小学校へ
問14 次のある保育所での[事例]を読んで、[設問]に答えなさい。
[事例] 3歳児クラスは、男児9名と女児11名です。クラスには、m児(ダウン症の女児)とn児(自閉的傾向の男児)がいます。P保育士(勤続5年目)はQ保育士(勤続2年目)との複数担任で、クラスの運営のリーダーの役割を担うように施設長から指示されています。
[設問] 以下のA~Eの記述のうち、障害児保育を進めていく上で、平成21年4月施行の「保育所保育指針」に応じている記述を○、応じていない記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ答えなさい。
A 一人一人の障害は様々であり、その状態も多様であることから、「m児、n児ともにクラスの中の一員としての関わりはしないで、個別のかかわりをする」という方針のもとに、P保育士は、Q保育士との役割分担をしながらクラス運営にあたっている。
B m児、n児の状況に応じた保育を実施する観点から、家庭や関係機関と連携した支援のための計画を個別に作成するなど適切な対応をしている。
C クラスのどの子どもにも平等にかかわることが大切なので、障害のある児童ということで特に地域の専門機関との連携をとることはしない。
D m児、n児の個別の指導計画を丁寧に作成し、子どもがどのような状態であっても指導計画通りに保育を展開する。
E m児、n児は、ともに食事について、偏食や咀嚼などに課題がある。家庭と保育所とが連携して取り組む食育については、m児、n児それぞれの心身の状態等に応じ、嘱託医やかかりつけの医師の指示の下に適切に対応している。
A B C D E
1 ○ × ○ × ○
2 ○ × × ○ ×
3 × ○ × ○ ×
4 × ○ × × ○
5 × × ○ × ○
問15 次の文は、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(4)「三歳以上児の保育に関わる配慮事項」、第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の小学校との連携についての記述である。A~Dの記述のうち、「保育所保育指針」に応じている記述を○、応じていない記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 小学校の行事等に保育所の子どもが招待され、小学校を訪問する。
B 職員会議で、年長児担当の保育士から小学校教員との研修会を開催してほしいという申し出があったが、施設長は、保育所保育指針ではそのようなことは求めていないという理由で取り上げなかった。
C 子どもに関する情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、教師の教育活動を支えるための資料(保育所児童保育要録)が保育所から小学校へ送付されるようになっている。
D 保育所保育指針の解説で説明されている保育所と小学校との連携に関して、小学校での生活や学びにつながる保育とは、小学校での教育内容を先取りし、就学後困らないようにするためである。
A B C D
1 ○ × ○ ×
2 ○ × × ×
3 × ○ × ○
4 × × ○ ○
5 × × × ×
問16 次の文は、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」の3「食育の推進」における留意すべき事項の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・子どもが生活と(A)の中で、意欲を持って食に関わる(B)を積み重ね、食べることを楽しみ、(C)を楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものであること。
・子どもが自らの感覚や(B)を通して、自然の恵みとしての食材や調理する人への感謝の気持ちが育つように、子どもと調理員との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。
・体調不良、食物アレルギー、障害のある子どもなど、一人一人の子どもの(D)の状態等に応じ、(E)、かかりつけ医等の指示や協力の下に適切に対応すること。栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。
A B C D E
1 遊び 学習 食事 病気 保護者
2 遊び 体験 食事 心身 嘱託医
3 食事 学習 遊び 健康 看護師
4 食事 体験 遊び 心身 嘱託医
5 体験 学習 食事 健康 看護師
問17 次の文は、平成21年4月施行の「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の2「保育所に入所している子どもの保護者に対する支援」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・保護者に対し、保育所における(A)や日々の保育の意図などを説明し、保護者との相互理解を図るように努めること。
・保育所において、保護者の仕事と子育ての両立等を支援するために、通常の保育に加え、保育時間の延長、休日、夜間の保育、病児・病後児に対する保育など多様な保育を実施する場合には、(B)に配慮するとともに(C)が尊重されるよう努めること。
・保護者に(D)が見られる場合には、保護者の希望に応じて個別の支援を行うよう努めること。
・保護者に不適切な養育等が疑われる場合には、市町村や関係機関と連携し、(E)で検討するなど適切な対応を図ること。また、虐待が疑われる場合には、速やかに市町村または児童相談所に通告し、適切な対応を図ること。
A B C D E
1 子どもの様子 保護者の状況 子どもの福祉 育児不安等 要保護児童対策地域協議会
2 保育過程 子どもの様子 保護者の状況 経済的困難 地域社会福祉協議会
3 専門職の配置 保育所の状況 保護者の状況 育児不安等 要保護児童対策地域協議会
4 子どもの様子 勤務先の事情 子どもの福祉 経済的困難 要保護児童対策地域協議会
5 保育過程 他の家族の事情 子どもの福祉 家庭問題 地域社会福祉協議会
問18 次の[事例]を読んで、[設問]に答えなさい。
[事例] 玄関に意見箱が常設されているある保育所に、下記のような意見書が入っていました。
意見書
朝、登園したときに、私の子どもが先生に「おはよう」と挨拶しても、他の子どもやお母さんと話し込んでいて振り向いてもくれないため、昨日から「園に行くのがいや」と言い始めました。親として大変困っています。こういう先生が3人います。園長先生はわかっておられるのでしょうか。
[設問] この意見書に対する、保育士や保育所の対応としてA~Dの記述が「児童福祉施設最低基準第14条の3」及び「社会福祉事業の経営者による福祉サービスに関する苦情解決の仕組みの指針」に応じている記述を○、応じていない記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 無記名であっても、記述内容から誰が書いたのかがわかり、いつものことなので、子どもには挨拶するように全職員にメモで伝達するが、職員間の話し合いや園としての保護者への対応は行わない。
B 無記名であっても、記述内容から誰が書いたのかがわかり、いつものことであるが、ルールに従って、何が問題なのか等を話し合った。また、掲示板で今後再発しないように園全体で検討し対応することを伝えた。
C 3人の保育者は誰なのかが最大の問題であり、園長の指示で、主任が一人一人確認をした。
D 何故、子どもが挨拶していることに気付かなかったのか、朝の保育の体制について意見を出し合い、改善を図ったことを園便りで報告した。
A B C D
1 ○ × ○ ○
2 ○ × × ○
3 ○ × × ×
4 × ○ × ○
5 × ○ × ×
問19 次の文は、保育関連事業に関する記述である。[Ⅰ群]の記述と[Ⅱ群]の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
[Ⅰ群]
A 仕事等の社会的活動と子育て等の家庭生活との両立を容易にするとともに、子育ての負担感を緩和し、安心して子育てができるような環境整備を総合的に推進するために、国が財源を援助している事業。一時預かり事業、特定保育事業、休日・夜間保育事業、病児・病後児保育事業、待機児童解消促進等事業、保育環境改善等事業が実施されている。
B 保護者の疾病その他の理由により過程において児童を養育することが一時的に困難となった場合及び経済的な理由により緊急一時的に母子を保護することが必要な場合等に、児童養護施設その他の保護を適切に行うことのできる施設において一定期間、養育・保護を行うことにより、これらの児童及びその家庭の福祉の向上を図ることを目的とする事業。
C 保護者が昼間就労などにより家庭に不在のおおむね10歳未満の小学校低学年児童を対象に、適切な遊びおよび生活の場を与えてその子どもの健全育成を図ることを目的として、児童厚生施設等で実施される事業。
D 子育て不安や負担感、孤独感等の緩和を図り、安心して子育てと子育ちができる環境を整備して、地域の実情に応じたきめ細やかな子育て支援サービスの提供をすることにより、子育て親子の交流の場の提供と交流の促進、子育て等に関する相談、援助の実施等、子育て支援機能の充実を図ることを目的として創設された事業。
[Ⅱ群] ア 子育て短期支援事業 イ 地域子育て支援拠点事業
ウ 保育対策等促進事業 エ 放課後児童健全育成事業
A B C D
1 ア ウ イ エ
2 イ エ ウ ア
3 ウ ア エ イ
4 ウ イ エ ア
5 エ ウ ア イ
問20 次の[事例]の[設問]に答えなさい。
[事例]
(保育所実習での実習生の記録より)
「実習三日目で、多くの子ども達と関わり、名前と顔が一致するようになった。
午前中の砂場遊びで、r君は、昨日できなかった型抜きが、今日はできて先生にほめられ、嬉しそうだった。
sちゃんは、山作りに挑戦し、大きなシャベルで砂を掘り起こして友だちのt君に砂をかけてしまい、先生に怒られていた。
砂場の近くでいつも元気なu君が何もしていないことが気になった。
私は、vちゃん、wちゃんと一緒にケーキ作りに夢中になり、片づけ始めたことにも気づかず先生に注意された。」
[設問] 以下の文は、この実習生の記録に対する、保育士のコメントです。(A)~(F)にあてはまる最も適切な語句の組み合わせを一つ選びなさい。
<コメント>
「実習三日目、よかったですね。多くの子どもと関わることができた、しかも名前と顔が一致した、これは、クラスの子どもを(A)として見ていたあなたから、子ども一人ひとり個性ある存在として、(B)として見るように変化したのです。
記録は、何気なくやっていることを(C)し、気づきが与えられます。
記録の中で、昨日と今日の違いが明らかになり、何もしていないu君のことが気になる、つまり、目に見えない子どもの(D)な状態に気づいたことは進歩ですね。
今後、より具体的に、人と人の(E)の育ちや保育者の(F)も記録していくと、保育を振り返る資料として役に立つでしょう。」
A B C D E F
1 集団 個人 理論化 主観的 人間性 関係性
2 個人 人間 意識化 内面的 関係性 援助
3 人間 集団 意識化 個人的 関係性 愛情
4 集団 個人 意識化 内面的 関係性 援助
5 集団 個人 理論化 主観的 積極性 愛情
↓ ↓ ↓ 解答をチェック ↓ ↓ ↓
問1.3 問2.2 問3.4 問4.3 問5.5 問6.3 問7.3 問8.5 問9.5
問10.4 問11.2 問12.5 問13.4 問14.4 問15.1 問16.2 問17.1 問18.4
問19.3 問20.4