保育士試験

2007年度保育士国家試験 保育原理

 

平成19年度 保育原理

 

問1 次の文は、保育に関する法律についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 教育基本法は、学校教育の基本となる法律であり、保育所の保育には適用されない。

B 児童福祉法第1条には、母親が就労しているか在宅かにかかわらず、すべての児童がひとしくその生活を保障されなければならないことが記されてる。

C 児童を心身ともに健やかに育成する責任は、第一義的に父母又は法廷保護者にあり、国が関与するべきではない。

D 児童福祉施設最低基準には、保育所の設備基準が規定されているが、これらは主として、保育所に備えなければならない設備や空間の広さ等の規定であり、耐火や避難等については規定されていない。

  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ × ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○

 

問2 次の文は、保育所における保育に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 保育所が、質の高い保育を実施し、内外の多様なニーズに応えるためには、保育士の専門性向上のための研修が必要である。保育所の保育士には児童福祉法施行規則で研修時間が保障されている。

2 保育所は、日日保護者の委託を受けて保育に欠ける乳幼児を保育することを目的とする児童福祉施設である。したがって、保育士は、保護者の意向を考慮して保育をしなければならず、保護者の理解及び協力による連携が欠かせない。

3 保育所における保育は、入所する乳幼児の最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしいものでなければならない。保育士は、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考えて保育しなければならない。

4 保育所には、地域における子育て支援のために、乳幼児などの保育に関する相談に応じ、助言するなどの社会的役割も必要になってきている。保育士は、入所している子どもを保育するだけでなく、地域の住民の子育て支援にも応じることが求められる。

5 保育所においては、待機児童の解消あるいは年度途中の産休・育休明けの児童受け入れなどのため、児童福祉施設最低基準及び関係通達に定める基準を満たしたうえで、定員を超えて、年度当初は概ね定員の15%まで、年度途中は概ね定員の25%まで、定員の弾力化で受け入れを許容している。

 

問3 次の文は、保育及び保育関連事業にかんする記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 保育所への入所は、保護者のいずれもが昼間労働することを常態としている家庭の子どもの保護者が、入所を希望する保育所名を記載した申込書を市町村に提出した場合には入所できる。また、父親が昼間外で働き、母親が家庭にいて同居の祖父を常時介護している場合には、申込書を提出しても入所できない。

B 「子育て支援事業」は、児童の健全な育成に資するためのもので、市町村は、保護者から求めがあったときは、当該保護者が最も適切な子育て支援事業の利用ができるよう、相談に応じ、必要な助言を行う。また、必要に応じて、子育て支援事業の利用についてあっせん又は調整を行う。ただし、子育て支援事業を行う者に対して、当該保護者の利用の要請を行うことはできない。

C 「認定こども園」は、平成18年10月に「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」が施行され開始された。認定の具体的な基準は、都道府県が条例で定めることになっている。

D 「次世代育成支援対策推進法」は、平成27年(2015年)3月までの時限立法である。

  A B C D
1 ○ × × ○
2 × ○ × ○
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○

 

問4 次の文は、児童の権利に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「児童は、人として尊ばれる。」「児童は、社会の一員として重んぜられる。」「児童は、よい環境のなかで育てられる。」と唱えているのは、「児童の権利に関する条約」である。

B 「世界人権宣言」には、児童は特別な保護及び援助を受ける権利を享有することが記されている。

C 「人類が子どもに対して最善のものを与えるべき義務を負う」ということが、初めて国際的機関で宣言されたのは、「児童の権利に関するジュネーブ宣言である。

D 「児童には、特別の保護が必要である」ということは、国際連合総会で採択された「児童権利宣言」において、初めて認められた。

  A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○

 

問5~問6 次の文は、「児童の権利に関する条約」第17条の一部である。問5~問6に答えなさい。  

締約国は、大衆媒体(マス・メディア)の果たす重要な機能を認め、児童が国の内外の多様な情報源からの情報及び資料、特に児童の社会面、精神面及び道徳面の福祉並びに心身の健康の促進を目的とした情報及び資料を利用することができることを確保する。このため、締約国は、

a 児童にとって社会面及び文化面において有益であり、かつ、第29条の精神に沿う情報及び資料を大衆媒体(マス・メディア)が普及させるよう奨励する。

b 国の内外の多様な情報源(文化的にも多様な情報源を含む。)からの情報及び資料の作成、交換及び普及における( A )を奨励する。

c 児童用書籍の作成及び普及を奨励する。

d 少数集団に属し又は原住民である児童の( B )上の必要性について大衆媒体(マス・メディア)が特に考慮するよう奨励する。

e 第13条及び次条の規定に留意して、児童の福祉に有害な情報及び資料から児童を保護するための適当な指針を発展させることを奨励する。

 

問5 ( A )に当てはまる正しい語句を一つ選びなさい。

1 地域活動  2 国際協力  3 情報提供  4 多文化共生  5 メディア活動

 

問6 ( B )に当てはまる正しい語句を一つ選びなさい。  

1 言語  2 民族  3 文化  4 生活  5 発達

              

問7 次の4つの組み合わせは、保育所と幼稚園に関する記述である。それぞれ適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 

ア 保育所の対象は、保育に欠ける乳児または幼児であり、保育に欠けるその他の児童を保育することはできない。

イ 幼稚園の対象は、満3歳から小学校就学の始期に達するまでの幼児である。

B 

ア 保育所の設置に当たっては、市町村立の場合は都道府県知事への届け出が、また私立の場合は都道府県知事の認可が必要である。

イ 幼稚園の設置に当たっては、市町村立、私立ともに都道府県の教育委員会の認可が必要である。

C 

ア 昭和38年に文部省初等中等教育局長と、厚生省児童局長の連名通知が出され、「保育所のもつ機能のうち、教育に関するものは、幼稚園教育要領に準ずることが望ましいこと。このことは、保育所に収容する幼児のうち幼稚園該当年齢の幼児のみを対象とすること。」とある。

イ 昭和38年に文部省初等中等教育局長と、厚生省児童局長の連名通知が出され、「保育所のもつ機能のうち、教育に関するものは、幼稚園教育要領に準ずることが望ましいこと。このことは、保育所に収容するすべての幼児を対象とする。」とある。

D 

ア 児童福祉施設最低基準の第35条には「保育所における保育の内容は、環境を通して保育し、健康状態の観察、服装等の異常の有無についての検査、自由遊び及び昼寝のほか、第12条第1項に規定する健康診断を含むものとする。」と規定されている。

イ 児童福祉施設最低基準の第35条には「保育所における保育の内容は、健康状態の観察、服装等の異常の有無についての検査、自由遊び及び昼寝のほか、第12条第1項に規定する健康診断を含むものとする。」と規定されている。

  A     B   C     D
 ア イ  ア イ ア イ  ア イ
1 ○ ×  × ○  × ○  × ○
2 × ○  × ○  ○ ×  ○ ×
3 ○ ×  × ○  × ○  ○ ×
4 × ○  ○ ×  ○ ×  × ○
5 × ○  ○ ×  × ○  × ○

 

問8 次の文は、「保育所保育指針」における保育の環境についての一部である。文中の( A )~( E )に当てはまる正しい組み合わせを一つ選びなさい。  

保育所の施設、屋外遊戯場は、子どもの活動が豊かに展開されるためにふさわしい広さを持ち、遊具・用具その他の( A )などを整え、それらが十分に活用されるように配慮する。施設では、採光、換気、保温、清潔など( B )の向上に努め、特に、危険の防止と災害時における( C )について十分に配慮する。また、( D )が必要に応じて行えるようにする。保育室は、子どもにとって家庭的な親しみとくつろぎの場となるとともに、( E )活動ができる場となるように配慮する。

   A      B        C         D           E
1 素材   保健衛生  安全の確保    行事       いきいきと
2 砂場   健康安全  避難の経路    地域との交流  ゆったりと
3 砂場   環境保健  保護者との連携 午睡・休憩    子どものペースで
4 動植物 健康・安全 他機関との連携 異年齢との交流 安心して
5 素材   環境保健  安全の確保    午睡・休憩    いきいきと

 

問9 次の表は、「保育所保育指針」の2歳児までの保育のねらい、内容、配慮事項の一部である。表中の( A )~( E )に当てはまる正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

問10 次の文は、乳児保育に関する記述である。「保育所保育指針」に示される保育の基本的考え方・方法として適切な記述を○、不適切な記述を× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 寝返りのできない生後5か月の男児を、家庭でもうつぶせ寝であったということで、園でもうつぶせ寝にして、さらに、眠りやすいように部屋の照明を薄暗くしている。

B 乳児保育の基本は生命の保持であるため、保育の環境として清潔で安全な環境を用意することを心がけ、玩具や遊具は用意していない。

C 乳児9人のクラスに保育士は3人配置されている。子どもの保育時間は7時間から11時間までと幅があり、職員はローテーション勤務となっている。保育士はそれぞれ3人の担当を決めているが、子どもの状況や保育士の勤務状況等により柔軟に対応している。

D 産休明けとともに入所した乳児が5か月になったことを理由に離乳食を開始することにした。この場合、離乳食計画は担任と栄養士とで作成する。

  A B C D
1 ○ × ○ ○
2 ○ × × ×
3 × ○ × ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ×

 

問11 次の文は「保育所保育指針」第8章4歳児の保育の内容における領域「健康」に対する配慮事項である。文中の( A )~( E )に当てはま るものの正しい組み合わせをーつ選びなさい。  

健康、安全など生活に必要な( A )は、一人一人の子どもと保育士の親密な関係に基づいて、日常生活の( B )な体験の中で身につくように配慮する。子どもの( C )を大切にし、( D )遊びに対する不安や恐れを取り除くなどして、いきいきとした活動が展開できるように配慮する。 子どもの生活や経験と遊離した特定の運動や( E )に偏らないように配慮する。

     A        B      C         D
1 基本的な習慣 直接的 新しい運動や  無理な技能の修得
2 生きる力     直接的 大型遊具での 外遊び
3 諸活動      間接的 友だちとの   活動
4 運動能力    社会的 友だちとの   室内遊び
5 生きる力     社会的 新しい運動や  一人遊び

 

問12 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】 雨上がりの朝、4歳児クラスの子どもたちが砂場でシャべルや木の板を使いながら、山やトンネルを作り、水を運んだりしながら、ダイナミックに遊んでいる。数人のグループから次第に人数が増え、10人ほどになっている。「おーい、Aちゃん!」と友だちが呼ぶと、一瞬振り向くけれども、そのまま園庭の隅の水たまりのわきにA男は座り込んでいる。

【設問】 このA男に対して、保育士として望ましい援助の記述を○、望ましくない援助の記述を×とした場合の正しい組み合わせをーつ選びなさい。

A 4歳児として、友だちと一緒に遊ぶことを経験することが重要なので、保育者が一緒に遊ぶようにすぐに声をかける。

B A男が座りこんで何をしているのか表情や態度を観察すると、水たまりに映る雲や自分の姿を眺めることを楽しんでいたので、しばらく見守るようにした。

C いつも一人で遊んでいるので、気にせず、ずっとそのままにしておく。

D 砂場の方に振り向くA男に気づいた保育士は、「お友達が呼んでいるよ」と伝え、一緒に砂場へ行こうと誘う。

  A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 × ○ × ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ×

 

問13 次のアからクは、幼児クラスにおける短期指導計画(日案、週案)の項目例を示したものである。計画作成の手順において、【A】~【E】に 当てはまる正しい組み合わせをーつ選びなさい。  

ア 環境構成・準備するもの イ 子どもの実態把握 ウ 天候 エ 予想される子どもの活動 
オ 具体的な援助のポイント・配慮事項 カ ねらい・内容 キ 長期指導計画 ク 望ましい子どもの活動   

作成の手順【A】⇒【B】⇒【C】⇒【D】⇒【E】

 A B C D E
1 ク イ カ ア オ
2 イ カ ア エ オ
3 キ カ エ ア ク
4 イ ク カ ウ ア
5 キ イ ク オ ウ

 

問14 次の文は、2人の保育士が担当している3歳児、4歳児、5歳児と異年齢編成による保育についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせをーつ選びなさい。

A 4月当初は、どの子どもも新たなクラスという環境に変わったので、どの子どもにも平等に関わることができるように、年齢や育ちに関係なく共通の絵本や玩具などをいろいろ用意して環境を構成する。

B 年上の子どもに甘えたり、憧れをもったり、また、年下の子どもに頼られたり、優しく世話をすることに喜びを感じるなど、同年齢の子どもによる保育とは異なる体験が得られる。

C さまざまな発達過程の子どもが一緒に生活するので、保育者がグループ分けをし、常に指示を出しながら、年長児が年下の子どもの世話や、優しくするように働きかけることが大切である。

D 異年齢の子どもが同じ保育室で生活しているが、指導計画を年齢別に作成し、年齢別に異なる活動を展開していくことが望ましい。

E 配慮しなければならないことは、年下の友だちの世話をいつもしている子どもの内面を理解し、自分のやりたい遊びがないためにしていることがないか、また、年齢の高い子どもの動きに圧倒され自己発揮できない子どもがいないか等を把握し、柔軟に対応することである。

  A B C D E
1 ○ ○ × × ○
2 ○ × ○ ○ ×
3 × ○ ○ × ×
4 × ○ × × ○
5 × × × ○ ○

 

問15 次の文は、「保育所保育指針」第12章の虐待などへの対応の一部である。( A )~( E )に当てはまる語句の正しい組み合わせをーつ選びな さい。  

虐待の保育現場における( A )は、登所時や保育活動中のあらゆる機会に可能であるので、子どもの心身の状態や家族の態度などに十分に注意して( B )や情報の収集に努める。虐待が疑われる場合には、子どもの( C )とともに、家族の養育態度の改善を図ることに努める。この場合、一人の保育士や保育所単独で対応することが困難なこともあり、嘱託医、地域の( D )、福祉事務所、児童委員、保健所や市町村の保健センターなどの関係機関との( E )を図ることが必要である。

   A      B      C     D          E
1 予防    話しかけ 教育 教育委員会     協力
2 指導    対応    隔離 育児支援センター 協働
3 早期発見 観察    保護 児童相談所     連携
4 支援    早期発見 観察 児童福祉施設    調整
5 連携    家庭訪問 介護 交番          強化

 

問16 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】 保育所に、憔悴しきった母親が「相談にのって欲しい」とやってきました。相談の内容は「公園に遊びに行くと、家の子は、他の子を突然に突き飛ばしたりして、乱暴な行動をするので、近所のお母さんたちのひんしゅくを買っているようでつらい。また乱暴な行動をなくすにはどうしたらいいのか教えて欲しい」というものでした。

【設問】 この相談を受けた保育士の対応として適切な対応と思われる記述を一つ選びなさい。

1 母親が憔悴しきっていることや、そのことがまた子どもに悪影響を与え、その子どもの様子を見てますます母親が、というような悪循環を断ち切るために、できるだけ早く元気になるように励ます。

2 母親の話をよく聞きながら、子どもが乱暴になった時期やその経過、どのように対応しているかなどについて、無理なく答えられる範囲で子どもの行動の背景について情報を提供してもらう。

3 育て方に問題があると思われるので、そのことに気づいてもらうように、母親の様子を気遣いながらこれまでのかかわり方に問題があったことを話し、これからどうすればよいのかを丁寧にアドバイスする。

4 憔悴しきっているので、子どもの乱暴な行動への対応を伝えるのは難しいと判断し、子どもの問題に気持ちが集中しないように世間話をする。

5 母親が、子どもの発達についての基本的なところを知らないところからくる心配だと思われるので、その心配を取り除くために、最初に子どもの発達について分かりやすく伝える。

 

問17 次の文は、苦情解決に関する記述である。( A )~( D )に当てはまる語句を入れ、正しい組み合わせを一つ選びなさい。

a 社会福祉事業における苦情解決の仕組みは、( A )の立場に立った社会福祉制度の構築とサービスの質の向上をねらいとしたものである。

b 児童福祉施設最低基準には「児童福祉施設は、その行った援助に関する入所している者又はその( B )等からの苦情に迅速かつ適切に対応するために、苦情を受け付けるための( C )を設置する等の措置を講じなければならない。」と規定されている。

c さらに児童福祉施設最低基準には「児童福祉施設は、社会福祉法第83条に規定する( D )委員会が行う同法第85条第1項の規定による調査にできる限り協力しなければならない。」と規定されている。

【語句】ア 評価  イ 設置者  ウ 保護者  エ 機関  オ 運営適正化カ 窓口 
キ 利用者  ク 家族

  A B C D
1 ア ク カ イ
2 イ キ エ ア
3 イ ク エ オ
4 キ ウ エ カ
5 キ ウ カ オ

 

問18 次の文は、「一時・特定保育事業実施要網」(平成12年3月)の趣旨である。( A )~( E )に当てはまる語句の組み合わせとして、正し いものを一つ選びなさい。  

( A )家庭等の( B )解消、急病や( C )等に伴う一時的な保育、又は親の( D )の多様化等に伴う( E )な保育など、需要に応じた保育サービスを提供することにより児童の福祉の増進を図ることを目的とする。

    A      B     C    D      E
1 専業主婦 育児不安 入院 就労形態 定期的
2 一人親   育児疲れ 災害 勤務時間 断続的
3 共働き   育児不安 勤務 勤務時間 断続的
4 専業主婦 育児疲れ 入院 就労形態 断続的
5 共働き   経済不安 災害 職種    短時間

 

問19 次の文は、日本の保育の歴史に関する記述である。適切な記述を〇、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「幼稚園令」は、わが国の幼稚園に関する最初の勅令として、大正15年に公布された。それは、幼稚園の目的を「家庭教育を補う」とし、入園児は「特別の事情がある場合は3歳未満児の入園を許可する」としている。

B 昭和23年に文部省は「保育要領」を発行した。その内容には、幼児の興味を重視し、自由な遊びや楽しい経験がおりこまれた。

C 昭和35年に厚生省は、保育所における独自の保育内容を明らかにしたものとして「保育所保育指針」を発表した。しかし3歳以上の保育内容としては、幼稚園と同じ5領域が設定された。

D 平成2年に施行された「保育所保育指針」は、その基本的考え方が「環境による保育」となり、また、「保育所における子育て支援及び職員の研修など」の章も加わった。

  A B C D
1 〇 〇 × 〇
2 〇 〇 × ×
3 〇 × 〇 ×
4 × 〇 × ×
5 × × 〇 〇

 

問20 次の文は、世界における保育の歴史に関する記述である。【I群】の記述と、その記述に関わりがあると思われる【II群】の人物とを結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】A 1826年に『人間の教育』を出版する。1839年にブランケンブルクで「児童指導者養成施設」と、その実習のための「遊戯と作業の施設」を開設し、後者に翌年、キンダーガルテンという名称を与えた。

B ローマ大学医学部で博士号を取得し、国立特殊児童学校の指導の任に就き、障害児教育にたずさわった。さらに、1907年には「子どもの家」の指導の任に就き、障害児の教育方法を応用した。

C シュトラスブルグ大学で神学と、農学、植物学、経済学、教育学など近代的学問を学び、1767年に、牧師としてドイツとフランスの国境の山間部に赴任し、村人を貧困と道徳的荒廃から救済する事業を興した。その一環が民衆学校と保育所であり、保育所では、歌やお話、言葉などの教育がおこなわれた。    

【II群】 ア ペスタロッチ(Pestalozzi,J.H.) イ モンテッソーリ(Montessori,M.) ウ オーベルラン (Oberlin,J.F) 
エ マクミラン (McMillan,M.) オ フレーベル (Frobel,F.W.)

  A B C
1 ア ウ エ
2 イ オ ウ
3 ウ イ オ
4 ウ エ オ
5 オ イ ウ

 

     ↓     ↓     ↓     解答をチェック     ↓     ↓     ↓

 

問1.4 問2.1 問3.5 問4.3 問5.2 問6.1 問7.4 問8.5 問9.3 
問10.5 問11.1 問12.3 問13.2 問14.4 問15.3 問16.2 問17.5 問18.4 
問19.全 問20.5

 

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