3歳は、自立に向けて成長する時期です。遊びの中でルールを決めたり、順番を守ったりできるのもこの時期です。同時に、友達とのトラブルも多くなってきます。保育者はどのように関わっていったらよいでしょうか。 今回は、3歳児の発達をおさらいすると同時に、発達を促すおすすめの遊びを紹介します。
3歳児の発達の目安
・ 食事、排泄、着脱など身の回りのことはほぼ自分でできるようになる。
・ はしを使い始める。
・ 遊びの中で決まりごとや順番を守れるようになる。
・ ごっこ遊びを楽しむ。
・ 挨拶をしたり自己紹介をしっかりできるようになる。
・ 数や形、量の違いに気づく。
3歳児におすすめの遊び
「あくしゅでこんにちは」
「あくしゅでこんにちは」の歌に合わせて、友達と二人組で挨拶をします。握手をして肩にタッチしたら、次の相手を探して繰り返します。友達との関係性を深めるきっかけになる遊びです。
「先生ごっこ」
保育者の真似をしたがる時期です。おあつまりの時の司会を当番制で子どもたちに任せ、出席をとったり、今日のスケジュールを発表してもらいます。手作りのマイクを用意し、「今日は何をして遊びますか?」「朝ごはんは何を食べましたか?」と他の子にインタビューをしてもらうことで、子どもたち同士の関わりが生まれます。
「色水遊び」
物質の変化や特徴に興味がわく時期です。絵の具と水を用意し、好きな色水を作ってみましょう。混ぜることや、水の量を調整し、子どもたちが自由な発想を展開して実験できる環境を整えましょう。夏の水遊びの時間に行い、ジュース屋さんごっこに発展させるのもおすすめです。
ポイント
友達同士で関わり、やりとりを促す活動を立案しましょう。子どもたち同士のトラブルも成長の種になるので、保育者は介入しすぎず安全に配慮して見守ることも大切です。一人ひとりの気持ちの動きや活動の中での気づきを観察し、こまやかな対応を心掛けていきます。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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