人はひとつのことにしか意識を向けることができません。
つまり、目の前の嫌な出来事に意識を向けていると、それ以外の幸せは見えないのです。
例えば、職場でAさんにイヤミを言われた、という出来事があったとします。
そのことをずっと考えながら家へ帰り、帰ってからもそのことをぐるぐると考え続けたら・・・
目の前にカワイイ我が子がいても、大切な夫がいても、意識はAさんに向いているのです。
我が子の成長や、家族の発している愛に意識を向けることはできません。
もちろん、自分の成長のためのチャンスだって見逃してしまいます。
そこで、解決できない嫌な出来事は、サッサと脇に置いて、目の前のことに意識を向けるトレーニングをしてみましょう。
意識を切り離して、つなげたいことに、結び直すイメージトレーニングです。
1) 自分の頭から意識の電線がイヤミを言ったAさんにつながっているイメージをします。もちろん、あなたはあなたの嫌な出来事につながっているイメージをしてください。
2) その電線をハサミでチョキンと切ってしまいましょう。
3) その電線の先を、意識をつなげたいものへつなぎ直しましょう。たとえば、目の前にいる家族だったり、今度の休みに行く予定のディズニーランドでもいいですね。
もちろん、すぐに上手くできる人は少ないです。何度も練習をしてみるといいですね。
あなたの一瞬一瞬はかけがえのない命の一部です。不幸なことばかり考えているのは、もったいないです。
幸せを感じる力を育てていきましょう。
≪井上きき 役に立つ話 2016年3月1日号≫