子どもの成長を身近に感じることができる保育士。子どもが大好きな方たちには、とても魅力的な職業のひとつです。保育士には、正社員だけではなく、パートやベビーシッターなどさまざまな働き方があります。
今回は、保育士の正社員とパートのちがいについてご紹介します。
保育士の仕事とは
保育士とは、乳児から小学校に就学するまでの子どもを保育する職業のことをいいます。保育士の仕事は、子どもを預かって身の回りの世話をするだけではありません。子どもの発達に沿った遊びや行事を考えたり、保護者へアドバイスをしたりなど。また、保護者に配布する園だよりの作成や保育所などの施設の掃除・管理などもあります。
文字だけは大変そうに感じる保育士の仕事ですが、それを上回るほどの“やりがい”を感じることができます。自分の生徒である子どもたちと毎日触れ合い、常日頃子どもの反応や成長を身近に感じることができます。子どもが好きで、この職業を選んでいる人にとっては、これほど嬉しく、楽しいことはありません。実際に「子どもの成長を見ると疲れが吹っ飛ぶ」という保育士の声も少なくありません。
保育士資格の取得
保育士資格を取得する方法は、2種類あります。
- 都道府県知事の指定する保育士を養成する学校その他の施設で所定の課程・科目を履修し卒業する。
- 保育士の国家試験に合格する。
上記のどちらかに該当している方は、保育士の登録を受け、保育士証の交付をもって保育士として働くことができます。
以前まで保育士の国家試験は年に1回の実施でしたが、保育士不足の改善のため、2016年から年に2回の実施に変更されました。試験は筆記と実技があります。筆記試験は「保育原理」「教育原理及び社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの食と栄養」「保育実習理論」の8科目について行われます。
保育士資格を持っていない方でも、保育所で働くことは可能です。ただし、無資格不可という保育所もあるため、気をつけましょう。また、有資格者に比べて最低時給から勤務スタートということが一般的なため、資格を取得することが望ましいでしょう。
保育士-正社員の働き方
正社員の保育士として働くメリットは、給料と安定性です。非正規雇用に比べて、給与が高く、正社員の特権といえるボーナスもあるため、安定した収入を得ることができます。また、契約社員や派遣社員とは違い、雇用期間に限りがありません。保育士は私立・公立ともにほとんどの保育所が定年制度を設けています。定年がくるまでは安定した職が手に入るのです。正社員の保育士として働きつづけていれば、役職についたり、給料が上がったりなど昇格も望めます。
そして、社会保険や住宅手当などの十分な福利厚生を用意している保育所も少なくありません。近年では、日本全国の保育士の価値が高まっており、基本給の引き上げや充実した福利厚生の見直しなどが増えています。
また、正社員であれば、クラス担任などの責任のある仕事を任せてもらえます。やりがいを感じながら働くことができ、将来のキャリアアップも期待できるでしょう。
保育士-パートの働き方
パートの保育士は、時間に縛りがないことが特徴です。そのため、お子様が小さい方やご家族を介護中の方など、時間を選んで働きたい方におすすめの働き方です。
正社員に比べて給与は低いものの、ご自身のライフスタイルに合わせて働くことが実現できます。パートはアルバイトと同じ扱いになるため、時給で勤務することが一般的です。働く日数や勤務時間は保育所によってさまざまですが、融通が利くことがほとんどです。現役の保育士を引退した後に、「フルタイムで働くのは厳しいが、やっぱり保育の仕事がしたい」とパートで保育士をつづける方も多くいらっしゃるようです。
任される仕事については、担任のサポートや保育補助、掃除や片付けなど、正社員に比べて裏方の仕事が中心でしょう。
沖縄で保育士がオススメなワケ
沖縄県では、3275人もの待機児童が存在します(2018年10月1日調査時点)。都道府県の待機児童数ランキングでは、沖縄県が1位という結果に(2017年調査時点)。沖縄県の待機児童は年々増えており、保育所・保育士不足が問題視されているのです。
そんな中、沖縄県では2019年度末までの待機児童解消を目指しており、「施設整備と保育士確保の両方を支援していきたい」と表明されています。実際の取組みとして、沖縄県浦安市では県外から保育士を呼び寄せるために、支度金や宿舎などの金銭的な支援を実施しています。また、市内の保育施設での勤務を条件とした奨学金制度を設けるなど、充実した手当てを提供しています。
≪参照≫
琉球新報-保育所待機児童3275人 沖縄県内昨年より減少も申し込み増加で「待機児童ゼロ」は遠く
琉球新報-沖縄県内待機児童1884人 昨年比363人減 保育施設増
このように、沖縄県の市町村ではさまざまな取組みがされています。沖縄県は日本全国に比べて物価が安く、住みやすい街です。また、亜熱帯性気候や琉球文化、綺麗な海など沖縄県には魅了される点が多く存在します。
まとめ
保育士は、子どもの成長を身近に感じることができ、充実した時間を過ごせる職業のひとつです。正社員・パートともにどちらもメリットがあり、ご自身のライフスタイルに合わせた働き方が選べるでしょう。
沖縄県外からの移住者で保育士を勤める方には、充実した支援が実施されるなど、沖縄ではさまざまな取組みがなされています。沖縄県に在住されていない方も、一度沖縄県での保育士勤務を検討してみはいかがでしょうか?
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