保育士生活がスタートすると、子どもたちの成長に感動したり、可愛い姿に元気をもらったりする場面がたくさんあるのではないでしょうか?
しかし、まだまだ保育に慣れていないと「こんな時どうしよう……」と悩むこともきっと多いはず。
今回は、新人保育士がよく悩む事例の1つ「お昼寝で眠れない子」への対応とヒントについてご紹介します。
お昼寝の時になかなか寝ない子
<事例>
部屋が暗くなりみんなの寝息が聞こえているのに、目がパッチリ開いていて寝ない子がクラスにいませんか?
「ネンネだよ、おやすみ」と声をかけてトントンしても、お布団の中でモゾモゾ動いてなかなか寝付かない様子。午睡中に事務作業をしたり、休憩を回さないといけないのにどうしよう……と焦ってしまいます。
<対応>
幼児クラスでなかなか寝付けない子に対しては「大きくて元気な体を作るためにはお昼寝が必要なんだよ」と伝え、眠れなくても目を閉じて横になるように促したり、背中や手をさすって気持ちが落ち着くようにし、保育士は少し離れた場所で事務作業などをしながら見守るようにしていました。
乳児クラスでは、別室に移動し気分転換に膝の上で絵本を読んだり、少しだけテラスに出て外気を浴びたり。体の不快感が原因で眠れない可能性もあるので、オムツを交換た汗をかいた衣服を着替えたほうが良い場合もあります。特に0歳児は1人ひとりの生活リズムもばらばら。個々のペースに配慮して環境を整えていきましょう。
<ヒント>
子どもたちの睡眠のリズムは、家庭での就寝・起床時間、朝食、登園の時間も関係します。そして、情緒の具合や体調も睡眠に影響を与えるといわれています。
何日も午睡をしなかったり、午睡時に泣き続けて保育士に甘えたりする場合、「たまたま眠くなかった」だけが原因ではないかもしれません。
この辺りは一緒にクラスを受け持っている保育士と相談しながら、保護者と情報共有をして今後の対応を考えていくことも大切です。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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