めぐみ先生の保育コラム

「いい歯の日」に伝えたい歯のお話

11月8日は「いい歯の日」です。80歳になるまで自分の歯を20本以上残そうという「8020運動」の一環として、日本歯科医師会によって制定されました。

子どもの頃から歯を磨く習慣はとても大切。今回は、いい歯の日に子どもたちに伝えたい歯のお話を紹介します。

 

乳歯と永久歯のお話

乳歯は3歳までに20本生えそろい、6歳前後になると乳歯が抜けて永久歯が生えてきます。最初に生えてくる永久歯は、乳歯の奥歯のさらに奥に生える奥歯で、これを「6歳臼歯」と呼びます。歯の中でもいちばん大きく、噛むために大切な歯といわれています。

生えたての永久歯は背が低くて磨きにくく、虫歯になりやすいため丁寧に仕上げ磨きをする必要があります。保育者がお手本の磨き方を見せるのもいいですね。

 

歯ブラシの交換時期はいつ?

歯をピカピカにするためにも、どんな歯ブラシを選ぶかは重要です。何ヶ月も同じ歯ブラシを使っていると、次第に毛先が開いてきますよね。それでは汚れを落としきることができません。1ヶ月に一度は点検し、毛先が開いていたら交換するように促しましょう。

早いペースで毛先が開いてしまう子は、歯磨きをする時に力が入りすぎているかもしれません。力を入れるよりも、1本1本を丁寧に磨くことが大切です。

 

よく噛むと体に良いことがたくさんある

食事をする時は、左右の歯でバランス良く噛むようにしましょう。虫歯予防、あごの発育、肥満予防など体に良いことがたくさんあります。また、ゆっくり噛むことで満腹感を感じることもできます。

歯ごたえがある食材(根菜、芋類など)を給食やおやつに取り入れるのもいいですね。給食室のスタッフと連携してメニューを考えてみるのもおすすめです。

 

大人も子どもも歯のことをよく考えよう

歯の異常は命にかかわることではないし……と後回しにしがち。しかし、大人になってから、その先もずっと美味しく食事をしたり楽しく会話をしたりするためには、歯の健康はとても重要です。

「いい(11)歯(8)の日」という数字の語呂合わせを利用して、導入にクイズをすると歯のお話にも興味を持ちやすくなるでしょう。ぜひ、クラスの子どもたちにお話してみてくださいね。

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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