全国の子どもたちへ笑顔を届けたい!
歌や手遊び、ダンスに触れ合い遊び、自然遊び・・・etc
キッズスマイルカンパニーは、保育士資格を持つ9名の男性メンバーで
構成されたアーティスト集団です。
全国の保育園や幼稚園などの施設でイベントを行ったり、
現役の保育者を対象に研修を行ったりしています。
今回は代表の吉澤隆幸さんを中心に、キッズスマイルカンパニーの
皆さんにお話を伺ってきました。
残念ながら、ダンスの得意な金澤正樹さん(まさきおにいさん)には
お会いできませんでしたが、8名のアーティストの皆さんから活動に
込める熱い思いについて聞くことができました。
――どんな活動をしているのですか?
2006年から始まったキッズスマイルカンパニーは、今年で
活動10年目になります。
メンバー一人ひとりが歌やダンス、自然遊びなどの得意分野を
活かして全国各地で公演を行っています。
保育現場で子どもたちと実際に遊んでみて特に反応が良かったものを
公演で紹介したりCDにして発売しています。
現在発表している曲以外にも、何百曲も未発表の曲があるんです。
メンバーの中には現在も保育士として現場で活躍している者も
いますよ。
――活動を始めたきっかけについて教えてください。
きっかけのひとつに、自分が働いている園だけでなく全国の保育園や幼稚園、そしてたくさんの子どもたちに遊びを広めたいという思いがありました。歌や遊びの中にはそれぞれにメッセージが込められているので、そういったものを多くの人にも届けたいなと思いました。
――どんなことを大切にしながら活動していますか?
現場の中で子どもたちとかかわりながら始まったことなので、自分たちから発信するだけでなく、子どもたちからヒントを貰うことを大切にしています。子どもたちが発言したことを吸収して、それをまた子どもたちに還元していくように心掛けています。
子どもたちがただ楽しめるだけでなく、子どもたちの年齢や発達に合わせた内容を保育士の目線で考えていくことにもこだわりを持ってやっていますね。
――子どもたちとの関わりの中から遊びが生まれるのですね。
そうですね。もちろん、僕たちが考えてから子どもたちに紹介する遊びもあります。しかし、子どもたちの反応に合わせて遊びはどんどん変化していきます。
現場でやっている保育者の皆さんが僕たちの遊びを子どもたちと一緒にやる時には、子どもの姿に合わせてどんどんアレンジしてほしいと思っています。僕たちは「原型」でしかありません。保育者が子どもに遊びを紹介して、子どもの反応を見ないで終わってしまうのは一方的な大人の満足になってしまいますから。みんなに見せて、みんなが喜んでくれて、それを振り返って、また子どもたちに返していく、これが大切ではないでしょうか。
――公演をしていく中で、心に残ったことはありますか?
全国各地に行くので、色々な地方の保育者、親子と繋がることができて刺激になります。他の地方に行くと、違う保育の見方や遊び方があるんだと気づくんです。各地域の保育園や幼稚園に行くと地方ごとの温かさがあって、方言の言葉かけの良さも知りました。
もちろん自分たちも「この遊びだったら楽しんでもらえる!」というものを、自信を持って提供していますよ。
――園の行事などで子どもたちの前に立つと緊張してしまう保育者に対し、アドバイスをいただけますか?
一人で前に立つと緊張してしまうと思いますが、そういう時は周りの子どもや大人を巻き込んで「自分一人じゃないんだ!」と思いながらやると緊張が解れます。一緒に歌ったり、会話をしたりすると、会場から笑い声が聞こえてきます。
失敗をおそれずに挑戦していくことも大切です。基本的なことですが、子どもたちに喜んでほしいという気持ちを持って、自分も楽しむことを追求すると良いですね。
経験を重ねていくことで次第に慣れていくので、普段の生活の中で人に何かを伝える時にも「どうすればより良く伝わるかな」と考えることは大切かもしれません。
――最後に、今後のキッズスマイルカンパニーの展望について教えてください。
活動11年目を迎えるにあたって、メンバー一人ひとりの良さに磨きをかけながら、それぞれ子どもたちと関わったり、もっとCDを出したいと考えています。現場でやってきた経験をもとに、さらに現場に即した作品も作っていきたいですね。
また、現在は男性メンバーだけなので、女性のメンバーも募集しています。男性保育士特有の良さもありますが、女性のエッセンスが加わることにより表現もより豊かになっていくと思うのです。
――ありがとうございました。今後のキッズスマイルカンパニーの活躍を楽しみにしています!
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