アスペルガー障害(Asperger syndrome: AS)
広汎性発達障害の1つ。興味・関心やコミュニケーションについて特異であるものの、知的障害がみられない発達障害。 「知的障害がない自閉症 と言われています。オーストリアの小児科医アスペルガーが「子供の自閉性精神病質」として初めて報告しました。
うつ病
気分や気持ちに影響する気分障害の一種。抑うつ気分と興味や喜びの喪失が、うつ病の中核症状。発生状況、要因、経過は様々であり、単一の疾患ではない。強い憂うつ感が長く続く場合があり、普段通りの生活を送るのが難しくなったり、思い当たる原因がないのにそのような状態になったりするのが、うつ病です。
学習障害
基本的には全般的な知能発達に遅れはありませんが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態。原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されていますが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではありません。
吃音(きつおん)
発語時に、音が繰り返されたり、引き伸ばされたり、あるいは音が詰まって出てこなかったりと、言葉が円滑に話せない話し方のこと。
強迫性障害
強迫観念と強迫行為の2種類がある。両方が存在しない場合は強迫性障害とは診断されません。強迫症状はストレスにより悪化する傾向にある。 ・強迫観念…本人の意思と無関係に頭に浮かぶ、不快感や不安感を生じさせる観念を指しまう。
・強迫行為…不快な存在である強迫観念を打ち消したり、振り払うための行為で、強迫観念同様に不合理なものだが、
それをやめると不安や不快感が伴うためになかなか止めることが出来ない。
神経性習癖
習癖とは、はっきりした目的や意図がなく、習慣的に繰り返してしまう動作(くせ)のことを言います。そのなかで、特に目立って固定してしまい、常にやっているもののこと。心理的葛藤やストレスに対する自己防衛や逃避として習慣的に身体をいじる動作を総称したことに始まりますが、症状の出現と葛藤やストレスとの因果関係が必ずしも明確ではありません。
精神遅滞
全体的な知能(知的能力)の発達が遅れた状態にとどまるものを言います。またそのために、コミュニケーションや日常生活、社会生活における適応行動スキルに困難があることとされています。18歳未満の発達期に低い知能がみられる場合をいいます。
咽頭結膜炎(プール熱)
夏かぜ疾患のひとつで、プールを介して流行することが多いのでプール熱とも呼ばれます。アデノウイルスという微生物が、接触感染によって人の体に寄生し、ノドの痛み、結膜炎、高熱を発します。
インフルエンザ
患者のせきやくしゃみからインフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。インフルエンザと診断された園児は「出席停止」となります。
カウプ指数
生後3か月から満2歳までの乳幼児の発育状態を知るための目安として参考にする数値です。子供の肥満状態などを調べるのによく使われますこれは、体重(kg)÷身長(cm)の2乗×10の4乗で算出されます。
川崎病
全身の中小動脈の炎症を起こす原因不明の病気です。何らかの感染症が引き金になって、血液中にサイトカインと呼ばれる化学物質が増え、いろいろな症状が起こると考えられています。急性熱性疾患で、0~2歳の乳幼児に多く見られる。発疹を伴うことから、熱性発疹性疾患ともよばれます。
感染症
病原微生物が経口・経皮その他種々の経路により生体に侵入して増殖し、または毒素を出して起こす病気を言います。発生するためには、感染源、感染経路、宿主の感受性の3条件が揃っていることが必要とされています。子どもの主な感染症については風疹などウイルスによるもの、ジフテリアのような細菌によるものがあります。
急性灰白髄炎(ポリオ)
ポリオウイルスによる感染症で、ウイルスを経口するか、飛沫感染で感染し腸の中で増えることで感染します。急性熱性疾患。成人が感染することもありますが、乳幼児がかかることが多い病気です。
クラミジア感染症
性感染症の1つ。性交渉や性的な接触で感染します。女性の場合、子宮や卵管などに感染が広がり、子宮頚管炎や骨盤内感染症を起こすことがあります。自覚症状がほとんどないため、顕在化し、蔓延傾向。母親が感染にきづかず、新生児期や乳児期の肺炎や気管支炎になるリスクがあるため、注意する必要がある。
先天異常
赤ちゃんに生まれつきの奇形や、精神薄弱などの異常があることをいいます。発生要因は(1)遺伝(2)環境要因(3)遺伝的要因に環境要因が加わったものに分けられます。
先天性代謝異常
生まれつき特定の酵素が欠損していたりして、代謝の働きが阻害されているため起きる症状である。先天的に異常を生じておこる遺伝性疾患。それぞれの疾患によって発生時期は異なる。主にフェニールケトン尿症、メープルシロップ尿症、ガラクトース血症、ホモシスチン尿症などがある。
病後児保育
保育所に入所している乳幼児が、病気は治っているものの、まだ本来の状態に戻っておらず、普通の保育メニューを受けるのが厳しい回復期の子どもを保護者の就業支援の為に医療体制が整っている病院・診療所、乳児院などがその子を一時的に預かること。
母子健康手帳
母子保健法(16条)に基づき、市町村から妊娠の届出をした妊婦に交付される手帳。母性の尊重かつ保護を図るとともに、乳児ならびに幼児の健康保持や増進を目的としています。妊娠中、出産時、乳幼児期の成長記録の3つが記録できるようになっています。
予防接種法
疾病への感染予防、発病の防止、症状の軽減、病気のまん延の防止などを目的として、制定された法律。予防接種には、全額公費負担の定期接種と、希望者が自己負担で受ける任意接種があります。接種が定められている伝染病は、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、はしか、風疹、日本脳炎の7つです。
ワクチン
生体に免疫をつくらせる免疫原で予防接種に用いられる製剤。 生ワクチン:はしか、風疹、BCG
不活化ワクチン:百日咳、日本脳炎 トキソイド:ジフテリア、破傷風