保育士派遣の主な役割が産休・育休の代替要員から直接雇用の欠員補充に
ここ数年、保育業界で派遣の求人数がかなり増えてきています。
この理由として、これまでは保育士の派遣というと正規職員の産前産後休暇・育児休暇の代替要員という位置づけとされておりましたが、首都圏を中心に保育士不足が加速していることで、直接雇用で補いきれない人材確保を目的とした派遣枠がハイペースで増えています。
保育士派遣のメリット、デメリットは?
メリット1 給与水準が高い
パート・アルバイトの求人に比べ、派遣の時給相場は200~300円くらい高い傾向があります。施設側が派遣として求人募集をかけている時は、高いコストがかかってでもすぐに働ける人材を求めている場合がほとんどです。
しかしながら、既に勤務をしている職員よりも高い給与でパート・アルバイトの募集をかけてしまうと園内で不平等が生まれてしまいます。
派遣であれば、そもそも違う会社に所属して保育現場に出ている為、そういったトラブルを避けることができます。
メリット2 時間固定で働きやすい
ご家庭をお持ちの方や他のお仕事との両立を図っている方に特におすすめできる点として、例えば9時から18時といった固定シフトで働く事ができるのも派遣の魅力です。
あくまでも正規職員が足りない部分を埋めるといった働き方となるので、シフト対応ができなくともOKとしているところが多くあります。
メリット3 トラブルがあった時に派遣会社に相談できる
万が一、園内でトラブルが起こった際、直接雇用であると周囲の同僚の方に話しにくいことがあります。
これに対して、派遣の場合は担当のコンサルタントがつきますので、困ったことがあればすぐに相談することができます。
コンサルタントが間を取り持ちながら、可能な限り問題が解決に向かうように動いてくれますので、安心して業務に集中することができます。
メリット4 複数園で勤務しても職歴が増えない
実際に保育園で勤務を開始してみると、思い描いていた働き方や保育環境と違う場合があります。
その違いが双方ですり合わせができる範囲であれば、出来る限りその溝を埋めていく事も大事ですが、環境面や保育観の根本的な部分などでどうしても合わせられないことがあった時に、派遣であれば期間満了後に別の園での就業を希望することができます。
直接雇用の場合は、退職後に再就職という形になってしまいますが、派遣であれば派遣先が変更となっただけですので、履歴書などに記載する職歴が増えるのを防ぐことができます。
デメリット1 派遣期間に定めがある(更新はあり)
デメリットとして、派遣期間に定めがあることが挙げられます。
先程もお伝えした通り、保育業界の派遣は産休・育休の代替要員も含めて直接雇用の方の替わりの枠となります。
基本的には契約期間が3ヶ月となっており、1か月前の段階で勤務先と派遣スタッフの意向調査が行われますが、園側で直接雇用の方が無事採用できた場合、そこで契約が終了してしまうリスクがあります。
ただ、現状では保育園が正社員の保育士を採用しようとしても簡単に集めることが難しく、別の方の離職に備えてさらに余分に採用しておきたいというのが運営側の本音です。
したがって、5~10年くらいは期間満了で終了してしまうリスクは低いままであることが予測されます。
デメリット2 派遣のままでは3年以上同じ施設で勤務することは出来ない
現在の派遣法では、一人の派遣スタッフが同じ施設で同じ業務に携われる年数は3年間と決められています。(これを抵触日と言いますが、かなり細かい説明となりますのでここでは割愛します。)
労働者派遣法の改正があれば、今後さらに長い期間働けるようになる可能性はありますが、現状のままでは3年後に直接雇用への切り替えを希望するか、別の園に移るという選択をしなければなりません。
デメリット3 責任ある仕事が任せられない
正規職員の方と比べて、個人情報の取り扱いなどの面もあって書類を中心とした業務が回ってきにくくなります。もっと責任を持つことのできる仕事をしたい!と考えている方は正社員での勤務が羨ましく思えることもあるようです。
派遣の働き方が合っている人は?
主婦の方
時間に制約のある中でしっかりとした収入を得たい主婦の方にとって、派遣の働き方はもっともマッチしている雇用形態です。 また、自宅から近い就業先探しや、勤務時間の調整も会社側でおこなってもらえることが助かるといった意見も多く出ています。
ブランク明けの方
「体がついていくかがとても不安」「最初は少ない勤務時間から初めて徐々に勤務日数を増やしていきたい」と考えている方も、担当のコンサルタントと相談しながら勤務時間の調整を行っていく事ができます。
働ける期間が決まっている方
4月から正社員での仕事が決まっている方や、既にお引越しが決まっている方にとっても、派遣の働き方は合っています。
履歴書に記載する時も直接雇用の場合は「一身上の都合で退職」という書き方となってしまいますが、派遣の場合は「契約期間満了の為退職」と書くことができるので、将来的に書類選考で有利となる可能性があります。
他の仕事や夢との両立したい方
働く時間を調整しやすいため、Wワークや他にやりたい事がある方にとってもおススメの働き方となります。これまで弊社に在籍していた方の中にも、カメラマンや俳優といった夢を追いかけながら、日中保育のお仕事を頑張っていたスタッフもいました。
以上が派遣の説明となります。『保育パートナーズ』を運営するキャリア・パートナーズ株式会社も厚生労働省の許可を得て保育士や看護師、調理スタッフの派遣を行っておりますので、ご希望の方は是非ともご相談ください。
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