求人情報を見ていると、数はそこまで多くないものの見かけることがある病院内保育室の募集情報。「ちょっと興味はあるけどなかなか調べても欲しい情報が手に入らない……」って方の為に、今回は病院内保育所について説明していきます。
病院内保育所は大きく分けて二通り
一つ目は病院で働く医師や看護師、理学療法士や作業療法士といった従業員のお子さんを預かる託児の役割を持った保育室です。医療業界は保育業界と同じく、女性が多いため、結婚や出産、旦那様の転居に伴う離職率が多い傾向にあります。 そんな中、何とか職員が離れていくのを食い止めつつ、子どもを預けながらお仕事をしたい従業員を採用する目的で、大きな病院を中心に病院内保育室が続々と作られています。
二つ目は病気や病み上がりのお子さんをお預かりする病児保育・病後児保育といった役割を担う保育室があります。かなり専門性の高い職種の為、運営施設数はまだそこまで多くなく応募倍率が高い為、採用されるのが難しい職種です。中でも長期で入院されているお子さんをお預かりする病棟保育は業界の中でも最高難度の採用率とも言えるでしょう。
病院内保育室は誰が運営している?
一般的に主流となっているのは、認可保育所、認証保育室、企業内保育室などを複数の施設を持っている大手保育事業者が委託を受けて代行運営するケースです。 病院独自で運営した方がコストも安く収まりますが、保育室の運営ノウハウがまったくない状態からのスタートとなる為、プロにお願いする形を取るのです。 病院によっては、そういった事業者に運営をお願いしつつも、ノウハウを蓄えながら途中から直接運営に切り替える病院もあります。
どうすれば病院内保育所で働ける?
病院内保育室は採用までの道のりが通常の認可保育園よりも比較的厳しい傾向にあります。特に、新卒の間は面接に進めない場合も多くあります。 大きな理由は2つです。
1つ目は、施設数に対して希望者が多いこと。働きたい方の数の方が勝っていると、選考水準が高くなります。そうなるとまずはこれまでの経験勝負。新卒学生は基本的に経験なしの扱いとなってしまう為、不利になってしまうのです。現在、都心部の保育園では給与の改善、住宅制度の充実、採用時のお祝い金や転居支援金などあの手この手を使って1人の人材を確保することに必死ですが、これは病院内保育室とは真逆の現象が起こっていると言えるでしょう。
2つ目は保護者からの需要。当然、一般的な認可保育所なども一緒ですが、保護者からしたら経験の浅い方よりベテランの先生に見てもらえる方が安心します。病院としても福利厚生の一環として運営する以上、少しでも手厚いサービスを提供する必要があり、自ら運営する場合でも、業者に委託する場合でも高い保育水準を設けます。
では、新卒を始めとした経験の浅い方はどうすればいいでしょうか? 答えは明確です。一般的な保育園で保育経験を積むことで自分自身が経験豊富な側に立てばよいのです。
また、院内保育室を目指す方は、同施設を運営している大手事業者の保育所に入社して意向調査の度に病院内保育室への異動希望を出すことをおススメします。通常、転職するとその保育園の環境や方針に順応することから始めないといけないですが、さらに未知の世界となる病院内保育室を同時進行で知る必要が出てきます。同法人内の異動であれば、まったく一緒ではないにせよ、近い環境や方針となりますので、新しい職場に順応しやすくなります。
※『保育パートナーズ』を運営するキャリア・パートナーズでは、病院内保育室でのお仕事をお探しの方に対してお仕事のご紹介を行っておりますので、是非ともご相談ください。
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