保育士転職コンサルタントが教えるお仕事探しコラム

保育士の子どもは保育園に入りやすいというウワサは本当だった!!

 

2019年8月23日更新

預ける保育園が決まらない『待機児童』についての報道がニュースや新聞などで取り沙汰されています。そんな中、「保育士の子どもは保育園に入りやすい」というウワサが流れています。

このウワサ、本当なのでしょうか?実際に現場で働いている保育士をしている方々に聞いても知らない方が多いため、今回はこのウワサについて真相を調べてみました。

厚生労働省が全国の自治体に保育士の子どもを優先するよう要請

2017年9月29日、厚生労働省が全国の自治体(都道府県及び区市町村)に向けて保育士の子どもの入園の可能性が大きく高まるような点数付けを行うように要請しました。

これまでも市区町村の判断で「保育士の子どもが優先して入所できるよう配慮することも可能」としておりましたが、この要請が出たことで保育士が不足している多くの自治体が積極的に保育士の可点を行うようになりました。

簡単に説明すると、これまでは「保育人材の確保が大変な自治体さんは、保育士の子どもを優先して預かるっていう手もありますよ」としていたのが、「保育人材を確保しないといけないので、全国の自治体さん!保育士の子どもを優先して預かってください!」という方針に変わったのです。

~おさらい~ 保育園の入園ってどうやって決まるの?

さて、それでは改めて認可保育園の入園がどう決まるかについておさらいしてみましょう。

一般的には保育園の入所の判断の際に、『選考基準指数』と『調整指数』というものがあります。計算式としては、(【お父さんの選考基準指数】+【お母さんの選考基準指数】)+【家庭全体の調整指数】の数字が、保育園入園の可否を分ける点数となります。

同じように保育園の入所を希望する方々よりもこの点数が高ければ高いほど、保育園に入れる可能性が上がっていくのです。

実際に保育士の子どもの入園はどう変わった?

それでは2019年4月入所希望者を対象とした認可保育所の募集要綱を確認してみましょう。まずは、今回の要請前から保育士の優先入所を実施している千葉市の事例です。

千葉市のホームページを見てみると、調整指数の欄に父母いずれかが保育士資格を有しており、かつ市内保育施設で就労する場合【(最優先)】という記載があります。

これは、言ってみれば千葉市の保育園に親が勤めていれば「+999点」の加点がつくという事であり、万が一、親が保育士をしている子どもたちを始め、同じく【(最優先)】とされている地域型保育事業の利用者や育児休業明けの再入所の方だけが同じ点数で並ばない限りは、ほぼ確実に入所できるといった意味合いとなります。

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父母いずれかが保育士等の資格を有しており、かつ管内保育施設(認可 保育所、認定こども園、地域型保育事業、千葉市先取りプロジェクト 認定保育施設、千葉市保育ルーム認定施設、企業主導型事業所内保育 事業)で月64時間以上就労する場合

※千葉市ホームページより抜粋

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次に23区に目を向けてみると荒川区は、同一の点数で並んだ時に優先して入ることができるという文言にとどめられております。ただし、荒川区の場合は『保育士』ではなく、『保育従事者』と定めている為、栄養士や調理師、看護師や無資格の保育補助の方も対象となります。

また、同じ東京都内でも『東久留米市』や『西東京市』、『東村山市』など、待機児童数が比較的少ない自治体では、現在のところ保育士の子どもであることに対しての優遇措置がないケースもあります。(2018年保育パートナーズ調べ)

このように自治体によって今回の要請への対応が異なっておりますので、保育園入所の際の要綱をしっかり確認することが大事となります。

 

 

保育士の子どもを優先入所させることの保育業界全体へのメリット

保育業界で働いている方々はご存知の方が多いと思いますが、保育所には各年齢に応じて子ども○人に対して保育士○人を配置しなければいけないという配置基準(例:0歳児3人に対して保育者1人など)が定められています。

現在は都市部を中心とした慢性的な保育士不足に陥っており、保育人材を確保できない為に預かる園児の数を減らすことを余儀なくされている保育園が出てきています。

保育士の子どもを優先的に受け入れることで、定員を減らさざるを得なかった保育園がより多くの子どもを預かることができることで、他の保護者にとってもプラスに働くのです。

また、この制度が広く知れ渡ることで、保育の世界から一度離れた人材が出産を機に保育業界に再び戻ってくるきっかけにもなります。一度は辞めた方であっても、他業種を経験して戻ってくることにより、改めて保育の仕事の良さに気づく事も多々あります。

保育園にとっても、外の世界で学んできたスキルを良い方向に活用してもらう事で、事務作業の効率化や保護者対応などで更なる業務の効率化を望むこともできます。

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