親として一番辛いのは、保育園に行こうとしたら仮病を使う子です。
お腹が痛いなど体調のことを言う、まだ言葉が十分喋れない子は泣いてしまうなど様々です。
保育園に入園した当初は慣らし保育があり、個人差によりますが、数日から半月ほどかけて段々と預かる時間を延ばしていきます。
最初のうちはほんの1~2時間で徐々に給食が食べられるようになり、お昼寝が出来るようになり、そして一日保育を楽しむことが出来ていきます。
それでも、中にはどうしても親と離れると泣いてしまう子や、中々お友達が出来ないなど、保育士としてはどう対応していいかと頭を悩ますケースもあります。そういう時は、ある程度見守ってあげることが大切になってきます。
登園時に泣く子どもは一般的に多いケースです。
保育園に通う子どもはまだまだ幼いので、お母さんと離れるのが寂しくて泣くのは当然です。
それでも慣らし保育でいつの間にか共同生活が出来るようになって行くのは、同じ年齢ばかりが集まっているからです。年齢に応じた内遊び、外遊びをさせて、そちらが楽しいと意識をするからです。
毎日泣いてしまうのか、時々なのか、或いは週明けの月曜日や祝日などの休み明けなのかによっても、泣く理由が変わってきます。
週明けや休み明けなら親と離れるのが寂しい、ということになりますし、時々ならば子供にも気分があります。
では泣いてしまう子どもを預かる保育士として求められる対応はというと、大きく分けて次の2点が挙げられます。
1.保育園を楽しい場所だと認識してもらう
甘やかしすぎはよくありませんが、まずは子どもにとって保育園が楽しい場所で、行ったら楽しいという「得」を与えてあげることで子どもの気分を変えてあげることです。
ここで注意したいことは泣いているからといってその子だけを特別扱いしないことです。その子が泣き止むまで遊ぶ間も、他の子どもも巻き込んで一緒に遊んで、「みんなで遊ぶと楽しいね」と声をかけてあげると周りの子どももやきもちをやくことなく一緒に遊べるのでよいでしょう。
2.安心させてあげる
保育園で預かっている間は子どもたちにとっては保育士さんが親代わりです。子どもにとっては親と離れることが不安の種ですので、子どもとちゃんとコミュニケーションを取って安心感を与えてあげましょう。
子どもにとって、保育園に通う一番最初のきっかけは仕事など保護者の都合です。それでもせっかく通うからには楽しく、充実した保育園生活を送ってほしいものですので、その支えとなれるように子どもたちと接していきましょう。