本を読むことは子どもだけではなく、大人にとっても、とてもいいことです。
幼い子どもに絵本を読み聞かせるのであれば、どんな本を読んであげるのか、本選びがとても大切です。
保育園に通う低年齢の子ども向けの読み聞かせ絵本の選び方には、いくつかのポイントがあります。
まずは発達の段階に沿った絵本を選ぶことが大前提となりますので、大人が読んでストーリーに感動したからといって、その本が子どもにとっても良い本かといえば必ずしもそうではありません。
どんな本を選んだらいいか分からない場合は、実際に勤務先の園にある本を参考にしたり、どうしてその本が選ばれているのかなど、先輩保育士さんに聞いてみるといいでしょう。
また、書店の絵本コーナーでは『○歳児向け絵本』など年齢別にジャンル分けされていたりもするので、そういったものも十分参考になると思います。
次にポイントとなるのが子どもに分かりやすい本であるかということです。
小さな子どもは自分で字が読めるわけではありませんので、分かりやすい絵で特徴的であると、直感的に内容を理解することができます。
文章にリズムがあり、繰り返し表現などが効果的に織り込まれている本は印象に残りやすく、子どもの語彙力に繋がります。
また節が分かりやすくて起承転結のある絵本は本の流れや内容が分かりやすく、記憶に残りやすいとされています。
絵で表現されている場面と文章の表現が一致していることも大切です。
絵本の読み聞かせはクリスマスなどの特別なセレモニーではない限り、年齢ごとに行うことがほとんどです。
いくら良い絵本であっても、聞き手である子ども達が理解しなければ意味がありません。
ゼロ歳児と5歳児とでは同じ絵本を読んでいては意味が無く、それぞれの年齢に合ったものを選んで発達の助けになるのが最大のポイントとなります。
読み聞かせは選ぶ本もポイントの一つですが、読み手である保育士さんの読み方も影響してきます。
子ども達の好奇心を引き出すには絵本の世界に集中させることが大切です。
そのための環境づくりとして、まず騒音がないようにするとか、保育士さんの声もメリハリをつけ、大きな声、小さな声、優しい声、怖い声などとシーンに合わせて変えるなどの工夫もいりますね。