心理学の世界では、性格のタイプを4つに分けたりします。
あくまでも、参考にする程度ですが、目の前の人物を冷静に見るきっかけになり、トラブルの際には有効だと思います。
タイプ分けの方法は、いろいろな種類がありますが、わたしは、下記のように分類しています。
1)正義の味方タイプ
まず、クレームを言う人は、このタイプに分類されることが多いです。
物事の善悪に敏感なところがあり、正しいことが大好きなので、「まちがっている。」と感じたら、クレームを言いたくなります。
このタイプの人は、保護者であれば、子育てにも一生懸命ですね。
スタッフであれば、正論を言ってばかりで、融通が利かないところも。
正義の味方タイプの人と、上手く付き合うには、とことん認めて、仲良くなって、味方に付けるといいですね。
2)平和主義タイプ
クレームを言いそうにない、いつもニコニコ穏やかなタイプ。
楽しく、仲良く、平和に過ごすことが大好きです。
保護者なら、提出物の遅延があったり、子どもの着替えのカゴに、必要なものが入っていなかったりと、困る一面もあるかもしれません。
スタッフであれば、難問に立ち向かう力に欠けることがあり、やっかいなことは、避けていたりします。
このタイプ、穏やかで明るいのですが、一度怒らせると、憎しみにまで発展することがあるようです。要注意。
3)縁の下の力持ちタイプ
おとなしく慎重で、コミュニケーションがあまり得意ではないタイプ。
自分を出してこないので、何を考えているのかわからないかもしれません。
スタッフであれば、表に出る仕事よりも、制作や、資料作りなど、縁の下で支えてくれるような存在に適しています。
保護者であれば、いつもきちんと提出物の期限を守っていて、子どもの持ち物にも、きっちり名前が書かれていることが多いです。
しかし、子育てにはなかなか自信を持てないため、信頼できる保育士に出会うと、いろいろ相談をするかもしれません。
4)リーダータイプ
比較的目立って、リーダー的存在の人。
行動力や、発言力があるが、できない人のことまでは配慮できない、雑なところもある。
このタイプの保護者は、クレームではなく、建設的な意見を園に持ってくることがあるかもしれません。
自分に自信があるので、受け入れられなくても、別の形で提案を持ってきたりします。
PTAの役員などで、うまく活躍してもらうといいですね。
スタッフなら、3)のタイプの先生とペアを組んだりして、お互いの欠点をカバーできると、うまく行くかも。
以上、4つの典型的なタイプに、分けてみました。
もちろん、すべての人がいずれかに当てはまるというわけではないです。
二つのタイプを持っていたり、二つのタイプを行ったり来たりする場合もあります。
決めつけるのではなく、相手と向き合うための参考にしていただけるといいですね。
≪井上きき 役に立つ話 2013年3月1日号≫