よく耳にするトラブルのひとつに、洋服などの紛失があります。
特に、年齢の小さいクラスで多いトラブルです。
自分勝手な保護者の場合、金銭を要求してくるなどのケースもあるようです。
しかしながら、たとえ、パンツ1枚でも、保護者にとっては大切なモノなのかもしれません。
対応には、十分注意が必要です。
●誠意を感じてもらうことが大事
可能な限り、全力で探しましょう。
そして、見つからなくても、どこをどう探したのか、保護者に報告しましょう。
他の保護者と、当事者の保護者に見えるように、張り紙などをするのは、有効です。
●相手のせいにしないことも大事
意外に、家庭で見つかるケースも多いですよね。
しかしながら、「園にはないようなので、お家で探してください」と伝えるのは、NG。
家にあれば、そのうちに わかること。
わざわざ、保護者に不信感をもたれるようなことは伝えないのが賢明です。
また、「名前は書いてありますか?」も注意が必要です。
名前がないから紛失してしまうかというと、必ずしもそうではないのです。
責任転嫁と感じられる場合もあるので、記名に関係なく、全力で探しましょう。
先生の一生懸命な姿勢を見て、探し物が出てこなくても、保護者は納得し、感謝の気持ちを持つはずです。
≪井上きき 役に立つ話 2013年3月15日号≫