新学期がはじまりますね。
わたしが、初めて保育園を利用したのは、いま小学校4年生の長男が1才のとき。
いまから、8年前ですが、そのときから非常に気になっていることがあります。
それは、先生の自己紹介が、ほぼ名前だけであることです。
名前に加え、ひとことのメッセージがお便りに書かれているだけでした。
「かわいい1歳児さんと楽しく過ごして行きたいです。」というような。
もしかすると、これは、一部の園だけに言えることかもしれませんが、我が子の園だけではないはずです。
これ以上、担当の先生のことを知る方法はなく、「秘密主義」と感じずにはいられませんでした。
もちろん、個人の情報を何もかも保護者に知らせる必要はありませんが、これでは信頼する要素も、親しみを感じる要素も見つけることはできません。
●趣味や家族のことなど、開示できることだけでも十分です
人は、相手との共通点を見つけると、親しみを感じます。
出身地や住んでいる場所など、「わたしも、同じです!」という共通点を見つけると、一気に親近感がわくものです。
それ以外にも、「うちも、子どもは女の子2人です!」とか、「ガーデニングが趣味なんですか、同じです!」なんて言うのも、いいですね。
●「想い」を語ると、一気に親近感を感じてもらえます
子どものころからずっと、保育士になりたくて、実際に夢をかなえた方もいらっしゃいますよね?
『どんな想いで、保育士を目指したのか?』
『自分は、どんなことを大事にして保育をしていきたいのか?』
これを機会に、自分の考えをまとめておくのは、必ずご自身のためにもなります。
共に我が子の成長を見守るパートナーである保育士さんですから、その方の信念を知っておきたい保護者は多いはずですよ。
これらの内容を、お便りにまとめて、新学期に配布するといいですね。
なにも悪いことをしていないのに、最初から不信感をもたれるか?
お便り一枚で、いつの間にか親しみをもたれるか?
この差は大きいと思います。
≪井上きき 役に立つ話 2013年4月1日号≫