子どもの少食や好き嫌いの悩みを、保護者から相談されるという場面も、ありますよね。
そうすると、少しでも給食を食べさせることが、保育士の仕事ととらえて、力が入ってしまうと、逆効果です。
◆食べさせようとすればするほど、食べてくれない
少食や好き嫌いの激しいお子さんの場合、お母さんの期待や、不安を敏感に感じています。
まるで、その期待や不安を食べているかのごとく、いつもお腹がいっぱいなんですね。
また、食べることを、大人にコントロールされていると、「食べる」という行為が、自分ごとになっていないので、お腹もすきません。
自分が食べたい順番で、自分が食べたい量を、食べることができる食卓が理想です。
◆保育士さんの役割とは?
上に書いたことから考えると、お母様の不安を和らげることが、保育士さんの役割です。
保護者の方から、お子さんの食事に関して相談を受けたときのために、こんなことを頭の片隅に入れて置くといいです。
・とにかく、話をとことん、聴いてあげることが一番大事
・子どもさんが、いつも、元気いっぱいであること、順調に成長していることなどを、客観的な立場から伝え、つまり栄養状態の、大きな不安はないことに気づいてもらいます。
・必ず、食べるようになることを伝える。いつなのかは、わからないけど、みんな、食べるときが来ます。
・保育園でも、食事の時間が大好きになるように、無理強いはせず、見守っていくと、伝える
もちろん、これ以外にも、必要なことがあれば、伝えるといいですね。
また、成長面で、実際に不安があれば、適切な対応が必要です。
ただ、多くの場合は、見守って大丈夫な好き嫌いや少食ばかりです。
元気に遊ぶ様子を見れば、わかりますよね。
≪井上きき 役に立つ話 2013年7月15日号≫