ご存知の通り、これだけの情報があふれる時代です。
保護者の中には、子育てにまつわる、たくさんの知識を持っている方も多くなっていますよね。
同時に、子育てに関する常識も、年々変化しています。
お互いの考えの違いが、トラブルの原因にならないようにしたいものです。
◆保護者は、どのような育児法を学んでいるのか?
心理学を基にした育児法に、関心を持っている保護者が増えています。
例えば、『アドラー心理学』から子育てに特化したプログラムも生まれています。
「勇気づけ」と呼ばれるコミュニケーションによって、子どもの本来のやる気を引き出します。
また、『コーチング』というコミュニケーション法も、子育てを助けると言われています。
指示命令を控えて、質問によって相手の自然なモチベーションを引き出します。
あるいは、モンテッソーリ式、久保田式、横峰式、七田式・・・シュタイナー教育などを実践している保護者もいるでしょう。
最近では、『オムツなし育児』と呼ばれる、オムツはずしの方法も、人気がありますね。(オムツをはずすことだけが目的ではない。)
◆考えの違う保護者と、信頼関係をつなぐ方法
上に書いたもの以外にも、たくさんの新しい育児法やプログラムが、存在するでしょうし、今後もさまざま出現するでしょう。
もしかすると、保護者が実践する育児法に「間違っている」と感じる場面もあるかもしれませんね。
しかしながら、保護者が時間をかけて学び、信じている育児法を否定するのは、クレームの原因になり兼ねません。
たとえ、否定はしなくても、否定の気持ちは、相手へ伝わるものですから、注意したいですね。
保護者が信じる育児法について、疑問を感じることがあったら、「それについて、もう少し詳しく教えてもらえますか?」と理解しようとする姿勢があるといいですね。
たとえ、同じ考えを持てなくても、理解しようとしてくれた先生を信頼してくださるはずですよ。
≪井上きき 役に立つ話 2013年8月1日号≫