野菜を食べたら、から揚げのオカワリをあげます。」
「野菜を食べたら、デザートを食べてもいいよ。」
こんな言葉がけを、当たり前のようにしていませんか?
これを「ご褒美作戦」と呼んでいますが、実は、あまりおススメできる作戦ではありません。
確かに、ご褒美を用意すれば、野菜を食べれる子どもは多いかもしれませんが、その副作用として、ご褒美がないとがんばれない子どもに育っていく可能性があるからです。
◆「誰かの役にたつ」ことと「自分の役に立つ」ことをがんばれる子に育てる
生きていれば、がんばらなければいけないことは、たくさんあります。
大人になっても、お金をもらえないけれど、取り組まなければならない役割などもあります。
そんなとき、誰かの役に立つなら・・・とがんばれたり、自分自身のためになることを、しっかり理解するからこそ、がんばれるものです。
◆年齢に応じた言葉がけの事例
野菜を食べると、どんないいことがあるのかを、子どもの年齢に応じて伝えていくといいですね。
小さな子の場合、「にんじんを食べたら、ウサギさんと仲良しになれるね」などでもいいでしょう。
年中児以上なら、「野菜をいっぱい食べたら、運動会で大活躍できるね」など、取り組んでいる行事と関連付けてもいいですね。
また、「野菜を作った農家のおじさんやおばさんが、きっとよろこんでいるよ。」という、誰かを喜ばせることができる、という動機付けもいいかもしれません。
≪井上きき 役に立つ話 2013年9月15日号≫