以前にも、書いていますが、嫌いな食べものを、無理に食べさせることはよくないことです。
たとえ、それがひと口であっても、同じです。
子どもたちには、食事は楽しいモノであって、頑張るものではないと教えるべきなのです。
◆思わず食べちゃう魔法の言葉がけ
そこで、嫌いな食べ物を、思わず食べたくなる言葉がけをお伝えしようと思います。
2~3才のお子さんに、ちょうどいい言葉がけです。
「○○くん、右足さんが、ニンジンを食べたいって言ってるよ。食べてみる?」
つまり、子どものカラダのどこか一部が、野菜を欲しいと訴えていると伝えるのです。
「耳さんが、お魚を食べたいって言ってるよ。」など、色々な場所を使いましょう。
もちろん、それでも食べない子がいてもいいと思います。
しかし、多くの子が、思わず「うん・・・。」とうなずいて口を開けてくれます。
もしも、食べられたら、こう伝えましょう。
「わー!右足さんが、とってもおいしいよ!食べてくれてありがとう!って言ってるよ!がんばったね!」
◆自分のカラダのために食べる
この言葉がけには、食べたくさせること以外にも目的があります。
それは、「栄養になる」という意味を理解できない小さな子どもたちでも、自分のカラダのために食べることができるのです。
食べることって、本来、自分のためにすること。
誰かに叱られるのが怖くて食べるものではないですし、褒められるために食べるものでもないと思います。
この言葉がけによって、食べることと良い関係を作ることができるはずです。
≪井上きき 役に立つ話 2013年11月15日号≫