保護者会や、卒園式などの行事で、保護者を前に話をすることがあると思います。
人前で話をすることが得意な方もいらっしゃれば、苦手で仕方がないという方もいらっしゃると思います。
緊張して、何を話しているのかわからなくなってしまう、自信がなくて声が小さくなってしまう、などのお悩みを耳にすることもあります。
では、人前で上手に話をする人は、どんな特徴があるのでしょうか?
それは、ちょっとした意識の違いだけでした。
◆誰を意識して、話をするのか?
どうしても緊張して失敗してしまう方は、こんなことに意識をつないでいませんか?
「自分がどうみられているのか?」「自分はちゃんと話さなければいけない。」「しっかりした保育士だと思ってもらいたい。」など・・・
実は、“自分”に意識が向いています。
自分を自分で評価しているために、勝手に緊張しているのです。
一方、話をするのが上手な方は、
「みなさんは、どんな話を聴きたいかな?」「みなさんは、快適に話を聴いているだろうか?」「聴いている方は、どんな気持ちだろう?」
というように、“聴いている人”に意識を向けているのです。
そのため、見られているというプレッシャーが少なく、緊張もしにくいのです。
また、聴いている人を感じながら話をしているので、聴きやすく話をすることもできるのです。
◆緊張をほぐす、もうひとつのコツ
本番で緊張しすぎないために、最も効果があるのは、実は「練習」だと言われています。
どれだけ、繰り返し練習するかによって、「自信」が変わってくるのです。
先ほど、自分に意識が向いていると、緊張しやすいとお伝えしました。
練習量が少なく、自信がないときは、自分に意識が向かいやすいもの。
上手に話をしている人は、実は、しっかり練習をしているのです。
<まとめ>
・自分ではなく聴衆へ意識を向ける
・とにかく、しっかり練習をする
≪井上きき 役に立つ話 2014年2月1日号≫