好き嫌いの子どもたちに、「ひとくちだけ、がんばってみよう。」と挑戦させることがありませんか?
実は、この「ひとくち」は、好き嫌いの子どもにとっては、ひとくち「だけ」ではなく、ひとくち「も!?」なんですよ。
ちょっと、想像してみてください・・・。
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どこかの国の森の中に、あなたはいます。
原住民の大男が、イモムシを料理して出してくれました。
「栄養満点で、おいしいからがんばって食べなさい。」と言っています。
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ひとくちでも、食べたくないですよね。(もちろん、これは、個人差があるとは思いますが・・・)
一方、これが、“ひと粒”に刻んで、料理されていたらどうですか?米粒くらいです。
この大きさになると、ひと粒だけならいけるかも・・・と、グッとハードルが低くなったと感じませんか?
がんばって食べてみようかな…と感じる方もいるかもしれません。
子どもたちも、同じです。
調理員さんが作ってくれる給食は、もちろんイモムシとは違います。
しかしながら、子どもによっては、野菜をイモムシよりも恐ろしいものと感じている子もいるんですよ。
◆好き嫌いを克服する具体的なテクニック
つまり、好き嫌いの子どもには、ひと粒だけを盛り付けてあげると、食べられる可能性がグッと高くなるのです。
キッチンバサミなどで、ひと粒に切って、小さなお皿に盛り付けてあげられるとイイですね。
大きなお皿に、ひと粒の食材を盛り付けると、汚れに見えてしまうため、注意が必要です。
小さなお皿を用意するのが難しければ、お弁当用のおかずカップが、おススメです。
決して、「ひと粒なんだから、食べなさい。」などと強要しないでくださいね。
自ら食べて、「食べられたね^^」と先生に認められれば、大きな自信になりますから。
≪井上きき 役に立つ話 2014年5月15日号≫