職場で、無視をされたり、冷たくされたりなど、つら~い想いをしている方、いらっしゃるでしょうか。
理由がわからなかったり、解決方法が見えないまま、長引くこともありますね。
きょうは、そんな方のお力になればと思い、今のツラい状況を自分の成長につなげられた、ある女性の話を書こうと思います。
わたしのところにカウンセリング来ている30代の女性のお話です。(※本人の承諾うえ、掲載しています。)
彼女は、小学生になる娘さんのお母さんです。
ある日、ママ友のひとりが、彼女を無視するようになりました。
突然のことで、理由はわかりませんでした。
もちろん、メールをして理由をきくのですが、返事は来ません。
無視するだけじゃなく、避けられたり、冷たくされたりしました。
この状態は、理由がわからないまま、何か月も続いていました。
この状況に悩み、わたしのところへやってきました。
わたしは、彼女の心細く悲しい気持ちを受け止めた上で、こんなことを伝えました。
「まわりの人って、自分を映してくれる鏡なんです。
その人は、自分の中にある一面を映し出しているとしたら、それは、なんだと思いますか?」
一週間ほど経って、彼女からメールがありました。
「先生、わかりました!あの人は、わたしそのものでした。
わたしは、娘のことを無視したり、冷たくしたりしていました。
それは、娘が悪い訳じゃなく、わたしの気分でそうしていました。
わたし、まったく余裕がなかったんです。
娘がどんなに悲しい想いをしていたのか、わかって、今はひどい自己嫌悪です。
それから、もうひとつ。
わたしが何か悪いことをしたから、無視されているわけじゃないんだとわかりました。
あの人は、あの人の気分で私に冷たくしていたんですね。
ここは、すごく楽になったことろです。
先生、ありがとうございます!」
彼女はみごとに、他人の中に、自分の姿を見つけました。
そして、大きな成長へつなげることができました。
あなたの周りの人も、あなた自身を映しています。
そして、今のツラい状況には必ず終わりが来ますから、大丈夫。
≪井上きき 役に立つ話 2014年11月1日号≫