今回は、花の水彩画講師で、日本色彩学会の菅育子先生に、「色」の持つ意味や影響について教えていただきました。
私たちは毎日、何気なく色を選んでいるのですが、実はそのときの心の状態や体調などに少なからず影響を受けているそうです。
きょう、あなたが気になって手に取った色は何色ですか?
●あの人は、なぜ、赤い洋服を選んだのか?
例えば、「赤」は「自己主張欲」を意味する色なんだそうです。
つまり、「今日こそは先生に苦情を言おう。」と思っている保護者が着て行く洋服に選ぶ可能性もあります。
また、自己主張ばかりする人が選ぶ色でもあるということです。
もちろん、赤色の服を着ている人が、必ずしも「自己主張」をしようと思っていると断定はできませんが、可能性はあると言えますね。
●例えば、「黄」と「紫」の組み合わせではどうでしょう。
これは、「情緒不安定」を意味するそうです。
子どもが黄色と紫色のクレヨンばかりを選んでいる場合、少し気になりますね。
いつも以上に目を配ろうという気持ちも湧いてきます。
●色の効果を使って、無駄なトラブルを避ける方法
反対に、色から精神状態へ影響を与える場合もあるそうです。
例えば、「白」や「青」などの色は、「従順な諦め」「無償の愛」などを意味するそうです。
このようなことから考えると、園の職員のユニフォームは「自己主張欲」の「赤」を避けて、
「白」などを取り入れることで、無駄なクレームを受けずに済むかもしれません。
さらに、子どもたちが過ごす部屋では、「情緒不安定」を意味する「黄+紫」を避けることで、子どもたちはより、落ち着いていられる可能性があります。
あくまで、絶対ではないのですが、「色」からの影響はありそうですね。
「色」の効果によって、無駄な仕事を減らして、本来の業務に時間を使うことができれば理想的です。
興味のある方は、是非、菅育子先生のホームページをご覧ください。
≪井上きき 役に立つ話 2015年1月15日号≫