毎日のように顔を合わせる人との会話って、つい、簡単に済ませようとしてしまいませんか?
たとえば、
夫 「靴下買っといて。」
妻 「やだ。自分で買って。」
夫 「・・・。」
他人と分かり合うためには、わたしたちが思う以上にたくさんの言葉が必要です。
また、できるだけ誤解のない関係を作ろうと思うなら、「気持ち」を伝える言葉も必要です。
◆上手な頼み方
上の「靴下買っといて。」という言葉は、こんな風に伝えると気持ちよくお願いできますよ。
「靴下、穴あいちゃったから、時間があったら買っておいてくれると、うれしいんだけど。」
相手の都合に配慮しつつ、用事を頼まれてくれると、「うれしい」と感じるということを伝えています。
◆上手な断り方
次に、この言葉を受け取った妻は、こんな返事に変えるといいでしょう。
「今日は、ちょっと時間がないかな。自分で、気に入った靴下を買うといいと思うよ。」
とか、
「わたしも、きょうは忙しいから、自分で買いに行ってくれると助かるんだけど。」
と伝えるといいですね。
どの文章にも、「わたしは、~~~だとうれしい。」とか、「わたしは、~~と思う。」など、自分の気持ちや考えを表す表現が入っています。
このような会話をすることで、相手は次の行動を選択しやすくなりますし、誤解を最小限にすることができます。
身近な存在だからこそ、コミュニケーションを大切にして、毎日を気持ちよく過ごしたいものですね。
≪井上きき 役に立つ話 2015年3月1日号≫