今回は、「望診法」という健康チェックの方法を、エステティシャンの高橋れいかさんにおうかがいしました。
園の子どもたちの体調の管理に、ぜひ、お役立てください。
◆「望診法」とは?
「望診法」とは、カラダの内側の状態を、外からの見た目で診断する方法です。
たとえば、唇が赤く腫れているときは、胃腸が弱っているサイン。刺激物や、甘い物などを控えたほうがいいと判断できます。
唇の腫れだけじゃなく、唇がカサカサであったり、目が充血している、肌が荒れているなども、内臓からの何らかのサインです。
その他にも、体臭や口臭も体調の変化を伝えているそうです。
子どものひどい口臭から、副鼻腔炎を発見できたケースもあるようです。
◆保育士さんに期待したいこと
ただ、そのような症状も、2~3日で改善すれば、問題はないと高橋さんはおっしゃいます。
一時的な不調は誰にでもあるもの。子どもは、自然に回復しながら過ごしています。
しかし、明らかに、他の子どもたちと異なる体臭が、長く続いているとか、肌のトラブルがいつまでも改善されないときなどは、気にかけて欲しいそうです。
たくさんの子どもたちを見ている先生だからこそ、気づくことができる異常もあるからです。
保護者は最初こそ「あれ?」と思っても、当たり前になってくると、異常だと感じなくなってしまい、そのまま見過ごしてしまうことがあります。
◆「望診法」を保育に活かす
「望診法」を保育に活かすうえで、注意したいこともあります。
診断を保護者に伝えるのは控えたほうがいいですね。
「〇〇ちゃん、内臓の状態が良くないかもしれませんね。食事の内容とか、お家で気を付けてください。」
なんて突然言われても、保護者は戸惑いますし、受け取れません。
おススメの伝え方は、見た様子だけを伝える方法だそうです。
「他の子どもたちの中にいると 少し目立つのですが、唇が赤く腫れてるんです。もう、何週間も続いているみたいですね。何か心当たりはありますか?」
ここまでを伝えれば、じゅうぶん。
もし、アドバイスするとしても、「睡眠や食事の内容などの生活習慣に最近、大きな変化はないですか?」程度に止めるのがいいですね。
「望診法」は、押し付けるのではなく、あくまで、保護者が自ら気づくお手伝いをする程度がおススメです。
詳しくは、高橋れいか先生のブログでも、読むことができます。
【愛知豊明 美肌・小顔エステ プライベートサロン うらら】
http://ameblo.jp/esute-urara/entry-12012194796.html
≪井上きき 役に立つ話 2015年4月15日号≫