きょうは、シンプルに届く伝え方について書こうと思います。
シンプルなメッセージは、気持ちよく相手に伝わります。一方で、裏に別の意味を含むメッセージは、対立や争いのもとになりますから、注意が必要です。
◆相手を不快にさせる伝え方とは?
裏に別の意味を含むメッセージは、相手を不快にさせ、関係の悪化につながります。具体的には、次のようなものがあげられます。
・(職員室で、電話が鳴っているとき、)「誰も電話取らないの?」
・(出勤してきた新入社員に対して、)「去年の新人は、もっと早く出勤してたなー。」
・(帰りの遅い家族に対して、)「何時だと思ってるの?」
どうですか?このような言葉を投げかけられると、ちょっと心がザワッとしませんか?
◆シンプルで気持ちのいいメッセージとは?
上のメッセージをシンプルな伝え方に変えてみると、こうなります。
・(職員室で、電話が鳴っているとき、)「誰か、電話取ってもらえると、うれしいですー。」
・(出勤してきた新入社員に対して、)「新人らしく少し早く出勤するといいと思うよ。」
・(帰りの遅い家族に対して、)「遅いから心配してたよ。」
このように、シンプルなメッセージで伝えられると、素直に受け取れて、協力的にもなれます。
なぜなら、ストレートに気持ちや要求が伝わってくるからです。
しかし、最初に例を挙げたような裏に何かを含むようなメッセージは、責められているような気持ちになり、素直に受け取れないのです。
シンプルなメッセージを使って爽やかな存在になれるといいですね。その在り方が、他の人にも伝染して、職場や家庭の空気がきっと良くなるはずです。
≪井上きき 役に立つ話 2015年12月1日号≫