運動会は子どもたちの成長につながる大切な行事です。しかし、運動会後は身体的にも精神的にも疲労が出やすいため、保育の中で配慮が必要です。同時に、運動会の達成感や成長をしっかりと感じられるように保育の計画を立てることも大切です。
ここでは、3つの視点から運動会後の保育のポイントを紹介します。
疲れが出やすいため、室内で落ち着いて遊べる工夫を
運動会の後は疲れが出やすく、眠くなったり集中力が落ちてしまったりする子もいます。そのため、戸外活動ばかりでなく、室内で落ち着いて遊べる環境も整えることが大切です。
絵本の読み聞かせや工作、ブロックやパズルなど、座ったまま落ち着いてできる遊びを取り入れていきましょう。
運動会の達成感や思い出を振り返る
運動会の後に思い出を振り返る機会を作り、経験を成長に繋げていきます。
子どもたちに「どんなことが楽しかった?」「頑張ったことは?」と問いかけながら当日の思い出を仲間と共有したり、チームで頑張ったことや個々の努力を認め、みんなでお祝いする時間を作るとよいでしょう。
こうした経験が、次のチャレンジに向けた意欲につながります。
運動会での成長を今後にどう活かすか
運動会を通じて、子どもたちは協力することや粘り強さ、目標に向かって努力することの大切さなどを学びます。こうした成長を次の成長にどう繋げていくか考える視点が大切です。
例えば、チームで取り組む活動を増やしたり、毎日の活動で「今日はこれを頑張る」と決め、目標を達成する喜びを感じる機会をつくることで、仲間と協力する気持ちや目標に向けて努力する気持ちをさらに伸ばしていくことができます。
まとめ
運動会は保育者にとっても思い入れのある行事かもしれませんね。ぜひ、みんなにとって楽しい思い出となるように、その後の保育も工夫してみましょう。
(公開日:2016年10月20日)
(更新日:2024年10月03日)
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |