クラスだよりの作成は、保育士の仕事のひとつです。保育園によっては、クラスだよりではなく、園だよりや学年だよりを月に1回発行し、作成者は当番制になっている場合もあります。
いざ書き始めると意外と時間がかかってしまい、残業が増えてしまう原因にもなります。ここでは、おたよりを作成する時に抑えておきたいポイントについてお伝えします!
ポイント1:季節感を取り入れる
書き出しの挨拶文や、使用するイラストで季節感を出しましょう。その月の花や生き物、季節限定の遊び(水遊び、落ち葉遊び等)、伝統行事のことに触れると良いでしょう。手紙を書く時に用いる時候の挨拶も参考になりますが、少しやわらかい表現に変えると保護者に伝わりやすいおたよりになります。
ポイント2:敬語は正しく使う
「いたします」「いただきます」「なさって」など、尊敬語や謙譲語のミスがないように気をつけましょう。しかし、自分の文章を自分でチェックしても間違いが見つかりづらいので、園長の最終確認の前には、他の職員に一度目を通してもらうことをおすすめします。
ポイント3:子どもたちのリアルな姿を伝える
クラスの中で流行っている遊びや散歩に出掛けた時に見つけたものなど、リアルな子どもの姿を伝えることで、保護者にも保育園での成長を感じてもらうことができます。クラスの中の特定の子のエピソードを書く時には十分に注意しましょう。プライバシーの問題もあるため、イニシャルを使用したり、園によっては個人に焦点を当てた内容は書かないほうが良いと決めている場合もあります。
ポイント4:保護者へのお願いは簡潔&丁寧に
持ち物や生活面の注意喚起など、おたよりの中で保護者に呼びかけをすることもあります。その際は、長い文章で伝えるよりも、簡潔に分かりやすく書いたほうが伝わりやすいものです。箇条書きや太字などを活用し、ぱっと見て分かるお知らせの仕方を考えましょう。
また、「ご協力のほど、よろしくお願いいたします」のような一文を入れると丁寧な印象になります。
ポイント5:イラスト素材をうまく活用する
手書きのイラストを使用している園もあれば、素材集のイラストを使用する園もあり、方針によって様々だと思います。手書きのイラストには温かみがあり、素材集のイラストは手軽に何度も使えるという良さがあります。インターネットにもフリー素材のイラストがあるので、そういったものをうまく活用することで作成の効率が上がります。
他の保育士がどんなおたよりを作っているのかを見せてもらうのもオススメです。特に新人時代は、先輩が過去に作成したものを参考にしながら、より伝わりやすいおたより作りを研究したものです。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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