トマトやピーマン、ナスなどの夏野菜が、プリプリと大きな実をつける季節になりました。春頃に子どもたちと苗を植えた方は、収穫の季節がやってきましたね。
大切に育てた夏野菜ですから、子どもたちの学びと成長の糧にしたいところです。今回は食育の観点から、夏野菜のお話をお伝えします!
自分で育てた野菜をいただくということ
普段の食事で出てくる野菜が苦手な子も、自分で育てた野菜はちょっと特別。みんなで交代で水やりをしたミニトマトが実った時、その場でもぎたての実を食べて、好き嫌いを克服できた子もいます。
このように、自分で野菜を育てる経験は、「どうやって食べ物ができるか」を実感する絶好の機会です。口にする前にぜひ「いただきます」という言葉の意味を、みんなで一緒に考える時間を設けてみてください。
夏野菜は夏バテを防止する
旬の野菜は栄養価が高く、味も濃く食べ応えがあります。また、夏野菜は暑い季節に夏バテを予防したり、体をクールダウンさせる効能があると言われています。はっきりとした色の野菜が多いため、料理に添えると彩りが鮮やかになるのも特徴です。食欲が増進する効果もありますね。
生のまま食べるのも良いですが、野菜チップにしたり、料理の彩りとして添えていただくことで、子どもたちがより食べやすくなります。夏野菜の食べ方を、おたよりなどを使って保護者に伝えてみるのもいいですね。
引き続き収穫を楽しもう
実った野菜を収穫したら、引き続きお世話をして収穫を楽しみましょう。水やりは暑い時間を避け、朝に1回、夕方に1回行います。化学肥料を扱う場合は、十分に注意しましょう。また、水のやりすぎは根腐れの原因になってしまうので気をつけてください。
少しずつ大きくなる様子を日記風に記録して観察するのも楽しいですよ。野菜によっては9月中旬まで収穫ができるものもあるので、旬が過ぎたものは、野菜スタンプとして遊びに活用するのもおすすめです。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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