9月の第3月曜日は「敬老の日」です。
お世話になっているおじいちゃんやおばあちゃんに感謝の気持ちを込めて、プレゼントを手作りしたり、発表会を開いたりする保育園も多いことでしょう。
今回は、保育者として知っておきたい「敬老の日」の意味と、それを保育にどう活かすかについて考えてみましょう。
おじいちゃん・おばあちゃんに感謝を伝える日
「敬老の日」は9月の第3月曜日。そして、この日から始まる1週間が「老人週間」として定められています。
敬老の日は、「多年にわたり社会に貢献してきたお年寄りを敬愛し、その長寿を祝う日」として、日本の法律で定められています。
子どもたちにも、敬老の日を通じてお年寄りへの感謝の気持ちを学び、親しみを持つことの大切さを伝えたいですね。
敬老の日を迎えるために保育園でできること
子どもたちが楽しみながら、おじいちゃんやおばあちゃんに感謝の気持ちを伝えられるようなアイデアをいくつかご紹介します。
1. プレゼント作り
おじいちゃん・おばあちゃんへの感謝の気持ちを込めて、子どもたちと一緒に手作りのプレゼントを作ってみましょう。
例えば、牛乳パックやペットボトルなどの廃材を活用して、花瓶やフォトフレームといった実用的なアイテムを作るのはいかがでしょうか。フォトフレームには子どもたちの笑顔の写真を入れて、世界に一つだけのプレゼントにすることもできます。
乳児クラスでは、手形スタンプやシールを使って、個性的で愛らしいプレゼントを作ってみるのはいかがでしょうか。
プレゼント作りを通じて、子どもたちはものづくりの楽しさや、誰かを喜ばせることの喜びを感じることができます。
2. 地域のお年寄りとふれあいの機会をつくる
保育の活動の一環として、地域の高齢者向け施設の利用者と交流する機会を設けている園もあると思います。
普段は接する機会の少ないお年寄りとのふれあいを通じて、子どもたちは異なる世代への理解や尊重の気持ちを育むことができます。
訪問前には、施設を訪れる際のマナーやルールについても子どもたちと話し合っておくことが大切です。こうした準備が、地域の人々との関係を深める一助となります。
幅広い年齢の人たちとの関わりを通じて
敬老の日は、お年寄りに感謝し、親しみを持つ気持ちを育むための機会となります。この気持ちは敬老の日だけに限らず、日々の保育の中で自然に育まれていくことを目指したいですね。
家族や地域の中には、赤ちゃんからお年寄りまで、さまざまな年齢層の人々がいます。異なるライフステージの人々と交流することで、子どもたちの視野は広がり、思いやりの心も育っていくはずです。
(公開日:2017年09月14日)
(更新日:2024年09月05日)
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |