もうすぐクリスマスがやってきます。街中はイルミネーションやクリスマスツリーで彩られ、華やかな雰囲気に包まれています。子どもたちからも「サンタさんくるかなあ?」という言葉が聞こえてくる季節ですね。
今回は、あまり知られていないクリスマスの豆知識についてお伝えします。ぜひ保育の合間に、子どもたちにお話してあげてください。
クリスマスプレゼントは「パン」だった
クリスマスにはサンタクロースが家々をまわり子どもたちにプレゼントを届けてくれる……というのが定説になっていますが、実は明治時代の日本では、パンがクリスマスプレゼントでした。
日本にクリスマスの文化が入ってきたのは明治時代。キリスト教の団体が、貧困者に対し事前活動でパンを配ったのがクリスマスプレゼントの発祥だったそうです。お菓子や玩具が贈られることもあったそうです。
困っている人々に対し、優しい気持ちで贈られるものだったようですね。
靴下と煙突の秘密
サンタクロースのモデルと言われているのは、東ローマ帝国の司教であるニコラウスという人物です。
彼は、お金がなくて困っている家族がいると知り、夜中にこっそりとその家の煙突から金貨を投げ入れました。金貨は暖炉のそばにあった靴下の中へ入り、家族はびっくり。そのおかげで、家族は幸せになったという言い伝えがあります。
これが、サンタクロースは煙突から家に入り靴下にプレゼントを入れるという逸話の由来だそうです。
9頭のトナカイの名前を知っている?
サンタクロースのソリをひく9頭のトナカイたち。彼らにはきちんと名前があることをご存知でしょうか。
Rudolph(ルドルフ)
Dasher(ダッシャー)
Dancer(ダンサー)
Prancer(プランサー)
Vixen(ヴィクゼン)
Comet(コメット)
Cupid(キューピッド)
Donner(ドナー)
Blitzen(ブリッツェン)
もともとは8頭だったそうですが、新入りのルドルフが登場し9頭になったそうです。ルドルフは「赤鼻のトナカイ」で歌われているトナカイなので、子どもたちにも大人気。新入りですが、サンタクロースのために一生懸命頑張っています。
クリスマスツリーのモチーフは?
保育園でもクリスマスツリーを飾ったり、工作にミニツリーを作るクラスもあると思います。クリスマスツリーのモデルはエデンの園にある「知恵の樹」。そして、オーナメントの定番ともなっているリンゴは、アダムとイブがかじったリンゴを象徴しているんです。
てっぺんに飾られている星は、キリスト生誕の地である「ベツレヘムの星」で、魔除けのひいらぎ、キリスト生誕を告げた喜びのベルなど、クリスマスツリーのはキリストにまつわる様々なモチーフが使用されているのです。オーナメントに込められている意味をひとつずつ調べていくのも面白そうですね。
いかがでしたか?5歳〜6歳くらいになると、クリスマスにまつわる物語に興味を持つ子もいると思います。ぜひ、クリスマスの豆知識も教えてあげてください。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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