大型連休が終わり、通常保育が始まりました。この時期は気持ちが不安定になったり、体調を崩す子もいます。連休中にたくさん遊んだ場合は疲れが残っている可能性も。一人ひとりの様子に配慮しながら保育を行いましょう。
屋内で落ち着ける時間を
天気の良い日は屋外で思い切り遊びたくなりますが、連休中は屋内で落ち着いて過ごせる時間を多めにとるようにしましょう。園庭で自由遊びをしている時も、疲れた子は早めに保育室に入って過ごせるようにするなど配慮が必要です。
保育室の絵本やままごとコーナー、工作コーナーなどの環境を整え、屋内の遊びを充実させておくと集中して遊び込むことができます。
乳児クラスでは個別対応の時間を増やす
連休明けは登園を渋ったり、登園しても泣いていて一斉活動に参加できない子もいます。気分転換できるような工夫も大切です。一方で、一人ひとりの子に寄り添い、気持ちを受け止めることも大切になります。特に乳児期の子どもたちは、入園して間もない子も多いはず。長期のお休みで生活リズムが崩れてしまったかもしれません。眠い時に眠れる環境を用意したり、いつもより多めにスキンシップをとるように配慮しましょう。
保護者とのやりとりを丁寧に
連休明けは保護者も不安になることが多い時期です。子どもたちの様子を丁寧に伝え、おうちでの姿も確認しましょう。また、着替えや提出書類などを忘れてしまう場合もあるため、改めて掲示物やおたよりでお知らせすると親切です。
季節の変わり目は体調を崩しやすい
5月の連休明けは、春から夏へ季節が移り変わる時期です。気温も一気に上がり、梅雨が近くなると湿度も高くなります。そのため、体調を崩しやすいタイミングでもあるのです。体調の変化がないか気をつけて見ていきましょう。
水遊びはまだ早いですが、ちょっと涼しくなる遊び(うちわ遊びや、室内でできる色水遊びなど)を計画してみるのもおすすめです。
先生自身の体調管理も忘れずに
この時期は年度末、新年度のバタバタした時期を過ぎ、大型連休が終わり、先生自身の疲れも出やすい時期です。体調面もそうですが、精神的にも落ち込みやすくなります。
入職して間もない時期の職員がいれば、先輩からさりげなく声を掛けてもらったり、仕事の悩みを聞いてもらったりするだけで楽になるかもしれません。子どもたちを笑顔にするためには、まず保育者自身が笑顔でいることが大切です。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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