めぐみ先生の保育コラム

【おたよりの参考に】幼児期の生活リズムを整えるための10のポイント

 

夏休みの時期は、子どもたちの生活リズムが乱れやすくなっています。夜は日付が変わるまで眠らず、朝はお昼前に起床。そのため朝ごはんは食べずに昼食を食べる……といった不規則な生活リズムになりがち。

 

9月のはじめには、保護者に対し生活リズムに関する呼びかけを行うことをおすすめします。今回はポイントを10個の項目にまとめてみました。おたよりや掲示物の参考に活用してください。

 

⒈朝は7時までに起きる

朝は7時までには起きるようにしましょう。まず起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴び、顔を拭いたり洗ったりします。「起床の気持ち良さ」を味わえるようにしましょう。

 

⒉夜は遅くても22時には寝る

夜は遅くても22時までには寝るようにしましょう。それ以上遅い時間に寝ると、心身の成長に影響が出てきます。親御さんがお仕事で遅く帰ってくる場合も、子どもを起こさないように気をつけましょう。

 

⒊三食しっかり食べる

食事は生活リズムの基本です。バランスよく三食しっかりと食べられるようにしましょう。最近は朝食を抜いてしまう子もいますが、朝ごはんを食べないと日中のエネルギーがなくなってしまい、昼夜逆転体質になります。

 

⒋日中は体を動かす時間を作る

日中はできるだけ体を動かす時間をたくさん取り入れましょう。雨の降っている日でも、お部屋の中でできる体操をしたり、地域の子育て支援施設に出かけていくなどして十分に体を動かすことが理想です。

 

⒌テレビの見過ぎには要注意

家にいる時にずっとテレビを見ているという場合は要注意。大人が忙しい時にテレビやパソコンの動画サイトに頼りっぱなしになると、運動不足や眼精疲労を引き起こします。1日1時間以内に抑えたいですね。

 

⒍旅行やレジャーの後は休息日を

週末に遠くへ出かけたり遊園地や海に遊びに行った後、子どもはいつも以上に疲れているものです。そのような場合は子どもの体調に合わせていつもよりゆったりとした生活が送れるように配慮しましょう。

 

⒎天候の影響を配慮する

天候によっても子どもの生活リズムは変化してきます。じめじめした日や気温が高い日は、体調を崩し、生活リズムも崩れがちです。体調の変化にも注意して無理なく過ごせるようにしましょう。

 

⒏就寝時の環境づくりの工夫

寝る時の環境づくりは、ぐっすりと入眠するために大切なことです。明るさや気温、音など、子どもが快適に眠ることができる環境かどうか見直してみましょう。

 

⒐午睡をしすぎない

夕方から夜まで午睡をしてしまうと、生活リズムは大きく崩れてしまいます。体調にもよりますが、できるだけ午睡の時間も大人がコントロールしてあげたいところです。決まった時間に起こすようにしましょう。

 

⒑子どもの生活リズムを優先する

特に共働きのご家庭の場合、大人の生活リズムに合わせて生活をしている子どもたちが多く、眠る時間が遅かったりつい朝食を抜いてしまったりするものです。人生で最も成長する幼児期、できる限り家庭の生活リズムは子どもを中心に合わせてあげてください。

 

 

まとめ

 

 

生活リズムが整うことで、子どもは保育園や幼稚園でも活き活きと過ごすことができます。そして、幼児期に身につけた生活リズムは、小学校に進学する時の生活の基盤にもなるのです。子どもの生活リズムを大切に考え、すこやかに成長できるような先を見越した配慮を心掛けましょう。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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