未曾有の台風により、大きな被害を受けた地域もあるかと思います。台風が過ぎ去った後も、注意は必要です。特に子どもたちの命を預かる保育園では、強い風により設備が壊れていたり、危険物が飛んできて園庭やベランダに落ちている可能性も。子どもたちが遊び始める前に、いまいちど確認してみてください。
屋根や看板、落下のおそれはない?
強い風により、屋根や看板がはがれ落ちてしまったかもしれません。また、落下はしていなくても、半分はがれている場合も。普段は点検しない場所であっても、危険がないか念入りに園舎全体を目視で確認しましょう。
園庭やベランダに危険物は落ちていない?
園外から飛んできたものがありませんか?割れた植木鉢や窓ガラスの破片が落ちている可能性もあります。特に草の茂みや花壇は見過ごしがち。点検する時は、軍手をはめて手を切らないように気をつけてください。
また、砂場の玩具が飛ばされて破損しているかもしれません。子どもの怪我を予防するために、一つひとつ取り出して点検しましょう。
遊具の壊れやねじの緩みは?
強い風にあおられ、ブランコやすべり台などが壊れてしまった可能性があります。また、ねじが緩んでいるかもしれません。風雨で汚れた遊具を雑巾掛けしながら、異常がないかチェックしてみてください。
破損した部分、危険物を見つけたら写真を撮影しておくこと
園舎や園庭の遊具に破損があった場合や危険物が飛んできた場合は、片付ける前に写真を撮影しておくことをおすすめします。後日、行政に報告する際に必要な資料になるかもしれません。また、会議で職員全体で共有し今後の災害時の対策を考えるための材料にもなります。
台風後の園外保育に注意
台風が過ぎると良い天気が続き、外遊びに最適な気候になります。しかし、注意も必要です。
近くに川や海がある園は、すぐに遊びに行かないように気をつけましょう。2日〜数日間は増水したり、流木など漂流物が流れてくるかもしれません。
また、公園の遊具は安全点検が遅れている可能性があります。遊ぶ前に保育者が足を運び、遊具の破損や倒木等がないか確認しましょう。
台風が過ぎ去った後は、つい油断をしてしまいがちですが、怪我や事故がないよう安全点検をしっかり行いましょう。
また、大人だけが気をつけるのではなく、子どもたちにも注意点を伝えることで、災害と安全に関する学習に機会にすることもできます。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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